マイケル・フリードとは? わかりやすく解説

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マイケル・フリード

(Michael Fried から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 13:55 UTC 版)

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マイケル・フリード(Michael Fried、1939年 - )は、アメリカ合衆国美術評論家ジョンズ・ホプキンス大学人文科学教授1967年に書いた評論文『芸術と客体性』は、発表以来、モダニズムミニマリズムについて語られる時には数多く引き合いに出される文献となっている。

芸術と客体性

フリードは、その著書『芸術と客体性』で、ある意味美術評論の世界での「それ以前」と「それ以後」を作り出した。歴史学者ペリー・ミラー(en:Perry Miller)が1949年に神学者ジョナサン・エドワーズについて著した『ジョナサン・エドワーズ』の中の、時間の連続性、瞬時性について語られた部分の一節丸ごとの象徴的な引用から始まるこの論文には、冒頭から最後まで主に、取り上げられた作家達の作品と時間の永続性の関係について、それ以前にはなかった独自の見解を絡めて書かれている。この著作の中で擁護された主な作家は、アンソニー・カロ英語版デイヴィッド・ローランド・スミス英語版であり、批判された作家は、ドナルド・ジャッドロバート・モリスカール・アンドレソル・ルウィットトニー・スミス等のミニマリズムの芸術家達である。

フリードが影響を受けた美術評論家のクレメント・グリーンバーグの『抽象表現主義以後』からの引用文も当書内に見受けられる。

主な著作物

  • Absorption and Theatricality: Painting and Beholder in the Age of Diderot, Berkeley: University of California Press, 1980. Awarded 1980 Gottschalk Prize. 〔『没入と演劇性──ディドロ時代の絵画と観者』伊藤亜紗訳、水声社、2020〕
  • « How Modernism Works: A Response to T. J. Clark », Critical Inquiry, Vol. 9, No. 1, The Politics of Interpretation (September 1982), pp. 217-234. Reprinted in The Politics of Interpretation, Ed. By W. J. T. Michell, Chicago and London: University of Chicago Press, 1983. 〔「モダニズムはいかに作動するのか」、上田高弘訳、『批評空間』1995年臨時増刊号「モダニズムのハード・コア」、122-141頁〕
  • Benjamin Buchloh, Michael Fried and Rosalind Krauss, « Theories of Art after Minimalism and Pop », Discussions in Contemporary Culture 1, ed. HalFoster, Seattle: Bay Press, 1987, pp.55-87. 〔ロザリンド・クラウス、マイケル・フリード、ベンジャミン・ブクロー「ミニマリズムとポップ以降の美術論」、杉山悦子訳、『批評空間』1995年臨時増刊号「モダニズムのハード・コア」、156-171頁〕
  • Realism, Writing, Disfiguration: On Thomas Eakins and Stephen Crane, Chicago and London: University of Chicago Press, 1987. Awarded 1990 Charles C. Eldredge Prize.
  • Courbet's Realism, Chicago and London: University of Chicago Press, 1990. 〔『クールベのリアリズム』〕
  • Manet's Modernism: or the Face of Painting in the 1860s, Chicago and London: University of Chicago Press, 1996. French translation awarded 2000 Prix Littéraire Etats-Unis. 〔『マネモダニズム』〕
  • Art and Objecthood: Essays and Reviews, Chicago and London: University of Chicago Press, 1998. 〔第4章 « Art and Objecthood » (pp.148-172)の邦訳、「芸術と客体性」、川田都樹子・藤枝晃雄訳、『批評空間』1995年臨時増刊号「モダニズムのハード・コア」、66-99頁〕
  • Menzel's Realism: Art and Embodiment in Nineteenth-Century Berlin, London and New Haven: Yale University Press, 2002.
  • Why Photography Matters as Art as Never Before, London and New Haven: Yale University Press, 2008. 〔『なぜ写真はいま、かつてないほど重要なのか』〕
  • The Moment of Caravaggio, Princeton University Press, 2010. 〔『カラヴァッジオの瞬間』〕
  • Four Honest Outlaws: Sala, Ray, Marioni, Gordon, London and New Haven: Yale University Press, 2011.
  • Flaubert's "Gueuloir": On Madame Bovary and Salammbô, London and New Haven: Yale University Press, 2012.
  • Another Light: Jacques-Louis David to Thomas Demand, London and New Haven: Yale University Press, 2014.
  • After Caravaggio, London and New Haven: Yale University Press, 2016.
  • What Was Literary Impressionism?, Cambridge, Mass. and London: Harvard University Press, 2018.

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