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ルー・バイアーバウアー

(Lou Bierbauer から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/08 10:08 UTC 版)

ルー・バイアーバウアー
Lou Bierbauer
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 ペンシルベニア州
生年月日 1865年9月23日
没年月日 (1926-01-31) 1926年1月31日(60歳没)
身長
体重
5' 8" =約172.7 cm
140 lb =約63.5 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 内野手二塁手
プロ入り 1886年
初出場 1886年4月17日
最終出場 1898年4月30日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ルー・バイアーバウアー(Louis W. "Lou" Bierbauer、1865年9月28日[1] - 1926年1月31日)は、1880~1890年代に活躍したアメリカ合衆国メジャーリーグベースボールの野球選手。主なポジションは二塁手ペンシルベニア州エリー生まれ。右投げ左打ち。

二塁手として当時高い評価のあった選手で、1891年にピッツバーグ・アレゲニーズが彼をこっそり引き抜いたことで非難され、チーム名を「ピッツバーグ・パイレーツ」に変えたというエピソードが有名である。

略歴

1886年、20歳の時にアメリカン・アソシエーションフィラデルフィア・アスレチックス(現在のオークランド・アスレチックス及び、1860年~1876年に存在した同名球団とは無関係)に入団し、その守備力を買われレギュラーの二塁手となった。1年目は二塁手として133試合に出場し、刺殺数380、400を超える補殺数を記録した。3年目の1888年には補殺数がリーグ最多、翌1889年には472もの刺殺を記録した。打撃面では1年目こそ振るわなかったが、4年目には打率.304、100打点以上を挙げる活躍をした。

1890年にプレイヤーズ・リーグが創設された際、モンテ・ウォードが率いるブルックリン・ワンダーズに参加する。この年はキャリア最高となる128得点、180安打を記録し、リーグ最多の併殺を取るなど攻守に活躍を見せ、チームはリーグ2位の成績を収める。

プレイヤーズ・リーグが1年で消滅した後、1891年にバイアーバウアーが契約したのはナショナルリーグに所属していたピッツバーグ・アレゲニーズだった。しかし以前所属していたアスレチックスは、プレイヤーズ・リーグ破綻の後、バイアーバウアーがチームに戻ってくると考えており、この移籍を「盗人行為だ」と非難した。当時アメリカン・アソシエーションとナショナルリーグの間には、『両リーグ間で選手の引き抜きをしない』という協定が結ばれていたのだが、アレゲニーズはバイアーバウアーの移籍を、解散したブルックリンとの間の移籍として処理をしていたようである[2]。同年2月14日の連邦管理委員会の裁定によりこの移籍は認められることになったが、スター選手を失ったアスレチックスは1891年のシーズンを迎えることなく破綻してしまい、また非難され開き直ったピッツバーグのオーナーは、これをきっかけにチーム名を「アレゲニーズ」から「パイレーツ」に変更したと言われている。

パイレーツに籍を置いたバイアーバウアーは、1892年には555もの補殺を記録するなど、移籍後も二塁手としての高い守備力を見せていた。その後1896年オフにパイレーツからセントルイス・ブラウンズに移籍し、1898年を最後にメジャーリーグから引退した。1926年に故郷ペンシルベニア州にて死去。

通算成績

打撃成績

※数字の後の"*"は、記録不明箇所があることを示す。

















































O
P
S
1886 PHA 137 543 522 56 118 17 5 2 151 47 19 21 0 .226 .256 .289 .545
1887 126 543 530 74 144 19 7 1 180 82 40 13 0 12 .272 .289 .340 .629
1888 134 561 535 83 143 20 9 0 181 80 34 25 1 13 .267 .301 .338 .640
1889 130 582 549 80 167 27 7 7 229 105 17 29 4 30 .304 .344 .417 .761
1890 BWW 133 629 589 128 180 31 11 7 254 99 16 40 0 15 .306 .350 .431 .781
1891 PIT 121 531 500 60 103 13 6 1 131 47 12 28 3 19 .206 .252 .262 .514
1892 152 674 649 81 153 20 9 8 215 65 11 25 0 29 .236 .264 .331 .595
1893 128 568 528 84 150 19 11 4 203 94 11 36 4 12 .284 .335 .384 .719
1894 131 575 528 87 160 20 13 3 215 109 19 20 26 1 10 .303 .337 .407 .744
1895 118 504 470 54 122 13 11 1 160 71 18 13 19 2 8 .260 .291 .340 .632
1896 59 265 258 33 74 10 6 0 96 39 7 2 5 0 7 .287 .300 .372 .672
1897 STL 12 49 46 1 10 0 0 0 10 1 2 3 0 0 2 .217 .217 .217 .435
1898 4 10 9 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 3 .000 .100 .000 .100
通算:13年 1385 6034 5713 821 1524 209 95 34 2025 839 206 38* 268 15 160* .267 .301 .354 .656

獲得タイトル・記録

  • 最高守備率(二塁手):1893年
  • リーグ最多補殺(二塁手):5回(1888,1890,1892,1894,1895年)

投手記録

  • 通算成績:4試合、0勝0敗、投球回14.2、被安打13、被本塁打0、三振5、自責点5、防御率3.07

脚注

  1. ^ https://www.mlb.com/player/lou-bierbauer-110981
  2. ^ プレイヤーズ・リーグを介した同様の引き抜きとして連邦管理委員会に訴えられたケースは、バイアーバウアーの他に、ボストン・ビーンイーターズ(現ブレーブス)が同じアスレチックスの強打者だったハリー・ストーヴィーを移籍させたケースと、同じく1891年にパイレーツに移籍したコニー・マックのケースの計3件である。

出典・外部リンク


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