JVC GR-C1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/10 06:44 UTC 版)
GR-C1は1984年にカムコーダとして JVCより発売された製品である。SONYより1983年に発売された「ベータムービー」というカムコーダ(初号機はBMC-100)への対抗として、 カメラとレコーダーが一つの装置に収められたオールインワンカムコーダとして発売された。それ以前はポータパックと呼ばれる録画装置とカメラが別々にある録画規格が主流だったが、それとは対照的な構造であり、また世界初のVHS-Cカムコーダでもある。[1][2]
構造
カメラ部分は1/2インチの サチコン管 を中心に構築されている。[3] レコーダー部分は20分のVHS-C規格を基準に設計されているが、そのテープはアダプターを介してVHS規格のVCRで再生することも可能である。カメラの映像や録画映像はビューファインダーでもコンポジットケーブルでも見ることができる。しかし、コンポジットに対応していないテレビで再生するためには別売RFユニット(RF-P1)[4]が必要であった。
仕様・外観上のBMC-100との違い
先述の通りGR-C1には録画機能も再生機能もついている。また、操作時にはそれぞれのボタンに割り当てられたランプが光り、操作しやすくなっている。[4]また、ソニーのBMC-100は鏡を通して映像をビューファインダーに映す方式であったため電源が入っていなくても見られたが、GR-C1はビューファインダー内の白黒小型ブラウン管に映し出す方式であったため、電源がないと見られなかった。なお、ビューファインダーでは白黒でも、テープに記録されるのはカラーであった。マイクは、GR-C1のみ完全外付け制であり、外部マイクに交換できるというメリットもあれば、無くしたら買い直しというデメリットもあった。なお、Betamovieにも外付けマイク端子はあったが、マイクはもともと据え付けであった。操作部は、カメラの操作部(ズームイン/アウトと録画の操作をするところ)がGR-C1は本体と完全に取り付けられているが、SONY BMC-100は可動式であり、手の長さに応じて角度を調節できた。(BMC-100の製品画像より確認できる、右下にある取っ手がついた小さな箱が操作部であり、GR-C1の画像ページで確認できるようにこちらは操作部(WボタンやTボタンがあるところ)が本体と完全に合体しているのがわかる。[5]最後に、JVCのGR-C1には外部出力機能および再生機能がついていたが、ソニーのBetamovieは録画専用で再生は外部でもファインダー内でも不可であった。ソニーは1985年にCCD回路をもとにした 8ミリビデオ 規格の新たなカムコーダを発売し、ベータマックス規格の使用を停止した。[2][4][6]
このビデオカメラが出てくる映画
このビデオカメラは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で ドク・ブラウン(通称ドク)がマーティ・マクフライに自身のタイムマシンの解説を録画させたものと同型であり、ファンの間では有名である。[1]
また、それは2016年に公開された、1984年が舞台の「 ストレンジャー・シングス 」シーズン2 でも使用され、映画内ではトリック・オア・トリートに子供たちを連れて行くシーンなどで使用された。[7]
脚注・注釈
- 1 2 “1984/昭和59/Victor/GR-C1/VIDEO MOVIE/当時世界最小最軽量のビデオ一体型ビデオカメラ/VHS-C/映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」登場モデル/未来技術遺産/”. Extinct Media Museum Tokyo (1984年11月3日). 2026年7月8日閲覧。
- 1 2 “商品のあゆみ−ビデオカメラ | ソニーグループポータル”. www.sony.com. 2026年7月8日閲覧。
- ↑ “First Look: JVC VideoMovie GR-C1U Camcorder”. Popular Photography. Vol. 91, no. 9. September 1984. p. 78.
- 1 2 3 “GR-C1|ビデオカメラ|その他製品|取扱説明書・Webマニュアル|JVCケンウッド”. manuals.jvckenwood.com. 2026年7月8日閲覧。
- ↑ なお、画像を使用していないのは著作権の関係上。
- ↑ “BMC-100 1983年7月 | ソニー坊やと呼ばれた男” (2022年6月21日). 2026年7月8日閲覧。
- ↑ “Spotern Stranger Things”. spotern.com. 2017年10月31日閲覧。
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