等分散性とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 等分散性の意味・解説 

等分散性

(Homoscedasticity から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/28 00:44 UTC 版)

等分散性を示すランダムデータのプロット

統計学において、確率変数のあるいはベクトルを構成する全ての確率変数が, 等しい有限分散を持つとき, それらは等分散(とうぶんさん)である。英語では homoscedasticity あるいは homogeneity of variance と呼ばれる。逆は不等分散性 (Heteroscedasticity) あるいは分散不均一性である。

等分散性の仮定は、数学的あるいは計算機的処理を単純化する。等分散性の重大な違反(実際は不等分散であるデータの分布を等分散と仮定する)は、ピアソン係数によって計測される適合度の過大評価をもたらす。

回帰モデルの仮定

単純線形回帰分析の記述に用いられる時、(ガウス=マルコフの定理によって最良線形不偏推定量最小二乗推定量がそれぞれの母集団パラメータの最良線形不偏推定量であることを保証する)適合モデルの一つの仮定は、誤差項の標準偏差が一定であり、x値に依存しないというものである。それ故に、y(応答変数)のそれぞれの確率分布は、x値(予測変数)にかかわらず同じ標準偏差を持つ。要するに、この仮定が等分散性である。等分散性は推定量が不偏性、一致性、漸近正規性を持つことを必要としない。

検定

平方残差を独立変数に回帰するブルーシュ=ペーガンの検定を用いて、残差の等分散性を検定することができる。ブルーシュ=ペーガン検定は正規性に対して敏感であるため、コーエンカー=バセットの検定あるいは「一般化されたブルーシュ=ペーガンの検定」が一般的な目的のために使用される。グループワイズな等分散性はゴールドフェルト=クォントの検定を必要とする

等分散的分布

2つ以上の正規分布 カテゴリ




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「等分散性」の関連用語







7
52% |||||




等分散性のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



等分散性のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの等分散性 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS