ガラミントリエチオジド
分子式: | 3I C30H60N3O3 |
その他の名称: | ガラミントリエチオジド、フラキセジル、Flaxedil、ガラミントリエトヨージド、RP-3697、Gallamine triethiodide、Fourneau 2559、F-2559、1,2,3-トリス{2'-(トリエチルアンモニウム)エトキシ}ベンゼントリアイオダイド、ベンズクリンヨージド、Benzcurine iodide、フラセジル、Flacedil、ガラフレックス、Gallaflex、HL-8583、ミオワズG、Miowas G、パレキシル、Parexyl、フィロラキソン、Pyrolaxon、レラキサン、Relaxan、レミヨラン、Remyolan、レテンシン、Retensin、シンクラリン、Sincurarine、Syncurarine、トリエトヨウ化ガラミン、1,2,3-Tris{2'-(triethylammonium)ethoxy}benzenetriiodide |
体系名: | 2,2',2''-[(1,2,3-ベンゼントリイル)トリス(オキシ)]トリス[N,N,N-トリエチルエタンアミニウム]・トリヨージド |
ガラミン
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/16 06:42 UTC 版)
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識別 | |
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ATCコード | M03AC02 (WHO) |
KEGG | D02292 |
化学的データ | |
化学式 | C30H60N3O3+3 · 3 I- (gallamine triethiodide) C24H45N3O3 (gallamine) |
ガラミン(英:gallamine)、またはガラミントリエチオダイド(英:Gallamine triethiodide)とは筋弛緩薬の1つ。商標名はフラクセディル(Flaxedil)。主に欧米で用いられたが、現在では使用されていない。日本では1967年から1979年まで市販されていた。
1947年にイタリアのダニエル・ボヴェットにより開発された[1]。
神経終板(神経筋接合部)のニコチン性アセチルコリン受容体へのアセチルコリンの結合を競合的に拮抗することにより脱分極を阻害する。その結果、活動電位が発生せず、骨格筋の収縮が抑制される。コリンエステラーゼ阻害薬の存在下ではシナプスにおけるアセチルコリン濃度が高まるため、ガラミンの筋弛緩薬としての効果は減弱する。
ガラミンは高濃度でヒスタミンを放出しやすく、腎不全の患者には使用できないなどの問題点があり、現在では用いられなくなった。
関連項目
参考文献、脚注
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
- ^ Raghavendra T (July 2002). “Neuromuscular blocking drugs: discovery and development”. J R Soc Med 95 (7): 363–7. doi:10.1258/jrsm.95.7.363. PMC 1279945. PMID 12091515 .
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