GRB 090429Bとは? わかりやすく解説

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GRB 090429B

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/07/20 12:16 UTC 版)

GRB 090429B
星座 りょうけん座
分類 ガンマ線バースト
発見
発見日 2009年4月29日
発見者 スウィフト[1]
発見方法 自動検出
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α) +32° 10′ 14.6″[2]
赤緯 (Dec, δ) 14h 02m 40.10s[2]
赤方偏移 9.4[1]
見かけの距離 132億 光年[3]
実際の距離 312億 光年[3]
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GRB 090429Bは、りょうけん座の方向に発見されたガンマ線バーストである[1]

距離

GRB 090429Bは2012年現在、最も遠い場所で見つかったガンマ線バーストである[1]地球からの見かけの距離は132億光年離れており、宇宙誕生から5億年経った頃に発生した事にある。実際には宇宙空間が膨張しているので、それを考慮した距離は312億光年となる[3]。これは、このバーストのわずか6日前に発見されたGRB 090423(z=8.2)より11億光年遠く、1億年古い事になる。

GRB 090429Bは、2009年4月29日発見当時で「最も遠い天体」になるはずであった。しかし、距離が確定し、発表されたのは2011年5月25日であった[1]。そのため、本来はGRB 090429Bよりも近い距離にあるGRB 090423(z=8.2)とUDFy-38135539(z=8.55)がそれぞれ「最も遠い天体」となり、GRB 090429Bの距離が確定した頃にはUDFj-39546284(z=10.3)が発見されたため、「最も遠い天体」という称号がつく事はなくなった。しかし、GRB 090429Bは未だ「最も遠いガンマ線バースト」という称号は維持している。

観測

GRB 090429Bは、スウィフトによって5秒間のバーストが観測され、その後3時間以内にジェミニ天文台によって残光が観測された。ジェミニ天文台の画像では、宇宙空間を長距離移動した事により、可視光水素によって吸収されたため、赤外線による際立った赤色の点として観測された[1]

関連項目

出典

  1. ^ a b c d e f NASA's Swift Finds Most Distant Gamma-ray Burst Yet - NASA
  2. ^ a b GRB 090429B - SIMBAD
  3. ^ a b c 赤方偏移と距離の関係

座標: 14h 02m 40.10s, +32º 10' 14.6''




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