FANTASIANとは? わかりやすく解説

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FANTASIAN

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/09 15:45 UTC 版)

FANTASIAN
ファンタジアン
ジャンル RPG
対応機種 iOS, iPadOS, macOS, Apple TV (Apple Arcade)
Neo Dimension
Nintendo Switch
PlayStation 5
PlayStation 4
Xbox Series X/S
PC
開発元 ミストウォーカー
アーゼスト[1]
発売元 ミストウォーカー
Neo Dimension
スクウェア・エニックス
プロデューサー 坂口博信
西川紗帆(アシスタントプロデューサー[2])
ディレクター 中村拓人(兼プログラムリーダー[2])
デザイナー 井上雅仁[3]
シナリオ
音楽 植松伸夫
美術
  • 後藤貴俊
  • 楠木学[5]
人数 1人
発売日
  • 前編
  • 2021年4月2日
  • 後編
  • 2021年8月13日

Neo Dimension
  • 2024年12月5日(Switch/PS5/PS4/XBX)
  • 2024年12月6日(PC)[6]
ゲームエンジン Unity
テンプレートを表示

『FANTASIAN』(ファンタジアン)は、ミストウォーカーが配信しているゲームアプリ。Apple Arcadeにて配信されている。

「ファイナルファンタジーシリーズ」のオリジナルクリエーターとして知られる坂口博信のプロデュースによる新規IPのコンピュータRPG。ゲームは前後編構成となっており前編エピソードが2021年4月2日、後半エピソードが2021年8月13日にそれぞれ世界同時でリリースされ、さらに大型アップデートが9月17日より提供されている[7]。

2024年12月5日にスクウェア・エニックスのパブリッシングによりコンシューマ移植版『FANTASIAN Neo Dimension(ファンタジアン ネオ ディメンジョン)』が発売[8]。対応プラットフォームはNintendo Switch・PlayStation 5・PlayStation 4・Xbox Series X/S・PC(Steam配信)[9]。『Neo Dimension』では各キャラクターにボイスが追加されている[10]。

ストーリー

物語はマシン レルムとして知られる別の宇宙に入った後、記憶喪失になった若い男、レオアを中心に展開する。さまざまなキャラクターが彼の記憶を取り戻し、彼が誰であるかを発見するために彼に加わり、途中で謎の悪意のあるヴァムに立ち向かう。

ゲームプレイ

『FANTASIAN』の世界を探索するには、プレイヤーが場所をタップする必要があり、レオアはその場所に移動する。プレイヤーが世界をナビゲートすると、プレイヤーが敵の小さなグループと戦わなければならないランダムな遭遇が発生する。これらの戦闘中、ゲームはターン制のRPG に変わる[11]。戦闘中、プレイヤーは小さなパーティーをコントロールし、プレイヤーのターン中に、プレイヤーは1人の敵に物理的なダメージを与えたり、アイテムを使用して自分自身を助けたり状態異常を治したり、攻撃的な魔法攻撃などの魔法ポイントを必要とするスキルを使用したり、または複数の敵を攻撃する攻撃できる。モバイルデバイスでプレイする場合、プレイヤーは指で画面をスワイプして、攻撃する複数のターゲットを選択できる[12]。キャラクターは戦闘後に経験値を獲得し、キャラクターが「レベルアップ」すると自動的に統計が増加し、ゲームの最初の部分の終わりに向かってスキルツリーにアクセスできる。

装備は、さまざまな店から購入するか、世界中に散らばっている宝箱から入手して、キャラクターの攻撃または防御のステータスを上げることができる。ゲームには、プレイヤーの進行状況を保存するチェックポイントとセーブ ポイントがある[13]。

『FANTASIAN』の特徴的な要素として、プレイヤーが以前に遭遇した敵との戦いをスキップできる「ディメンジョンシステム」がある[14] 。システムが有効になっている場合、プレイヤーはすぐに敵と戦うのではなく、敵が「Dimengeon」に配置されるため、プレイヤーは中断することなくゲームの世界を探索できる。しかし、「Dimengeon」は一定数の敵を収容することができず、それを超えるとプレイヤーは集めたすべての敵と一度に戦うことを余儀なくされる。これらの「Dimengeon」の戦いでは、攻撃力の増加や敵からターンを盗む能力など、プレイヤーが大量の敵と戦うのに役立つさまざまな機能強化が利用できる[15]。

このゲームには、Apple Arcade で利用できるゲームの機能であるマイクロトランザクションは含まれていない[16]。このゲームはマウスとキーボードもサポートしており、 DualShock 4などのコントローラーでプレイできる[17]。

登場キャラクター

声は『Neo Dimension』より追加されたもの。

レオア
声 - 内田雄馬[10]
本作の主人公。
キーナ
声 - 諏訪彩花[10]
シャルル
声 - 長谷川育美[10]
ジニクル
声 - 小西克幸[10]
エズ
声 - 伊瀬茉莉也[10]
チクッタ&ハクッタ
声 - KENN(チクッタ)、岩井映美里(ハクッタ)[10]
バウリカ
声 - 種﨑敦美[10]
タン
声 - 小林親弘[10]

開発

坂口博信脚本家兼プロデューサー(2015年)

『FANTASIAN』の企画・開発は2018年より開始された[18]。これは、2019年3月25日に行われた Apple の Apple Arcade の紹介ビデオで最初に発表された[19][20]。このゲームは、坂口が 2004 年に設立したスタジオ、Mistwalker によって開発された[21]。このゲームは、坂口が「ファイナルファンタジーシリーズ」と植松の作品の両方のファンであるApple社員と会った後に最初に考案された。可能なアイデアの概念化に時間を費やした後、坂口のチームは、Apple向けのゲームを作成できるかどうか疑問に思っていた[22]。このゲームは、Unityゲームエンジンで作成された[23]。

概念的には、坂口は2018年に『ファイナルファンタジーVI』をリプレイした後、ゲームに携わっていた元同僚の何人かと「彼のルーツに戻る」ように促されたと感じた[24][25]。これに先立ち、プロデューサーの坂口は『Party Wave』や『Blade Guardian』などのモバイル ゲームの制作に時間を費やし、2011年のWii向けの『ラストストーリー』が最後のナラティブロールプレイングゲームであった[26]。FANTASIANで、坂口は過去の日本のロールプレイングゲーム(JRPG)をエミュレートしたものに取り組みたいと考え、それは彼が楽しんだスタイルであり、「古いスタイルはそれ自体で素晴らしいものになる可能性がある」と述べた[27]。また坂口は年齢を理由として『FANTASIAN』が自身にとって最後のプロジェクトになる可能性があると認めた[24][28]。

視覚的に、『FANTASIAN』は手作りのジオラマを使用している。これは開発の開始時に決定されたコンセプトであった[28]。ミニチュア愛好家である坂口は過去に手掛けたアプリゲーム『テラウォーズ』においても手作りの要素を使用しており、従来のRPGでその概念をさらに探求したいと考えていた[26]。以前の「ファイナルファンタジーシリーズ」の事前レンダリングされたレベルとは異なり、『FANTASIAN』は3Dスキャン技術を搭載したドローンを使用して、手作業で構築されたミニチュア セットをデジタルで再現した[29]。この方法で作成されたジオラマは150を超えている[27]。ジオラマは、『ドラゴンボール』で著名な鳥山明が作成したものを含む、日本の特撮業界のベテランによって作成された[14] [30]。このプロセス故に開発チームは3Dモデリングプログラムに戻って変更することができなかったため、より長い概念計画の時間を必要とした[29][31] 。「ジオラマ(開発)パイプラインを備えたゲームはおそらく存在しないはずだ」と述べたにもかかわらず、坂口はこのプロセスは彼が望む外観を得るために必要であると述べ、「複製できないユニークな手作りのタッチを提供する[29][31][32]。ジオラマを変更するという課題のため、ゲームプレイとストーリーの要素はその逆ではなく、それに合わせて変更された[18]。坂口は、ランダムエンカウンターバトルがプレイヤーのジオラマ環境の平和な探索を妨げると感じたため、「Dimengeon」システムを考案した[18]。

『FANTASIAN』は前後編で構成されており、前編をクリアするには20 - 30時間程度を要し、後編は40 - 60時間の追加コンテンツでストーリーを完了する[33]。最初の部分は、2021 年4月2日に全世界でリリースされた[34]。後半は8月12日にリリースされた[35]。さらに9月17日に“虚無の世界”と2周目と3周目の“強くてNewGame”が追加された[7]。

音楽

作曲家植松伸夫2011年

ゲーム音楽は植松伸夫が作曲[14]。植松は以前に他のミストウォーカーのタイトルに取り組んでおり、『FANTASIAN』のためにそのサウンドトラック用に60のトラックを作曲し、本作の音楽を自身がこれまでに作った中で最高のサウンドトラックと考えている[36][27]。健康上の問題もあり、植松は坂口と同様に『FANTASIAN』のサウンドトラックが自身にとって最後のフルワークになる可能性があると述べた[27][37]。

『FANTASIAN』のサウンドトラックは、バロック音楽とシンセサイザーの融合で構成されている[38] 。JRPG ジャンルに見られる従来の音楽から抜け出したい植松は、不協和音や民族楽器などの要素を実験した[39]。音楽のいくつかは、作曲家が『FANTASIAN』の前にビデオゲームのサウンドトラックで使用したことがなかった即興演奏を特徴としている[27]。植松は1年間、1日あたり13時間をゲームの音楽制作に費やした[40]。サウンドトラックは、2021年7月よりApple Musicにてストリーミング配信を開始した[41][42]。

評価

評価
集計結果
媒体 結果
Metacritic 80/100[43]
レビュー結果
媒体 結果
デストラクトイド 8/10[11]
Jeuxvideo.com 17/20[44]
ポケットゲーマー 5/5stars[45]
ガーディアン 3/5stars[12]
TouchArcade 4/5stars[46]
IGN Japan 9/10[47]
Financial Post 8/10[15]

『FANTASIAN』は、 Metacriticによると「一般的に好意的なレビュー」を受けた[注釈 1]。 「Dimengeon」システム、ジオラマセット、サウンドトラック、戦闘中のゲームプレイに特に賞賛が寄せられたが、ゲームのストーリーが典型的なJRPGストーリーであり、世界をナビゲートすることに批判が集中した。タッチコントロールではやや面倒で、 macOSなどの高解像度デバイスでゲームをプレイする場合、ゲームのグラフィックは標準以下である[12][11][13]。

また、Apple Arcade Game of the Year 2021では本作が受賞した[48]。

脚注

注釈

  1. ↑ Reviews are based on the first part of the game

出典

  1. ↑ “Works”. アーゼスト. 2023年1月24日閲覧。
  2. 1 2 幅広い年代によるゲーム開発
  3. ↑ 『ファンタジアン』完成記念! 「これが最後の作品となったとしても恥ずかしくない」と坂口博信氏・植松伸夫氏が語った、開発メンバーによるスペシャルインタビュー
  4. ↑ 『ファンタジアン』坂口博信氏の新作RPG、ジオラマの詳細などを最新画像で解説。開発クリエイター陣からのコメントも独占公開!
  5. ↑ #FANTASIAN @AppleArcade のキャラクターデザイン・後藤貴俊氏、イメージボードや小説挿絵・楠木学氏のイラストをふんだんに使用した、描きおろし含むマンガ形式のストーリーが公開!!
  6. ↑ “スクエニ、坂口博信氏と植松伸夫氏のタッグが贈る新作RPG『FANTASIAN Neo Dimension』の発売日が12月5日に決定 本日より予約受付を開始”. gamebiz (2024年9月25日). 2024年9月26日閲覧。
  7. 1 2 “『ファンタジアン』大型アップデートで“強くてNewGame”とエンドコンテンツ“虚無の世界”がついに実装! アップデートを語る独占インタビューもお届け | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com. 2022年11月16日閲覧。
  8. ↑ LTD, SQUARE ENIX CO. “FANTASIAN Neo Dimension(ファンタジアン ネオディメンジョン)| SQUARE ENIX”. FANTASIAN Neo Dimension(ファンタジアン ネオディメンジョン)| SQUARE ENIX. 2024年11月29日閲覧。
  9. ↑ “『ファンタジアン』の移植版『FANTASIAN Neo Dimension』が2024年冬発売決定。『ファイナルファンタジー』の坂口博信氏と植松伸夫氏が贈る王道RPG【Nintendo Direct】”. ファミ通.com (2024年6月18日). 2024年6月19日閲覧。
  10. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 “『ファンタジアン ネオディメンジョン』坂口氏&植松氏によるファンタジーRPGの決定版。巻頭特集でその魅力に迫る。キャラクターボイスを担当した豪華声優陣からのコメントも!【先出し週刊ファミ通】”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2023年11月27日). 2023年11月30日閲覧。
  11. 1 2 3 Andriessen. “Review: Fantasian (Part 1)”. Destructoid. 2021年4月24日閲覧。
  12. 1 2 3 Bramwell (2021年4月14日). “Fantasian review – random battles and quirky banter in beautiful iPhone game”. The Guardian. 2021年5月30日閲覧。
  13. 1 2 Webster (2021年4月14日). “Fantasian isn't just charming; it's the most approachable JRPG I've ever played”. The Verge. 2021年5月30日閲覧。
  14. 1 2 3 “FANTASIAN on the App Store”. Apple. 2021年6月4日閲覧。
  15. 1 2 Sapieha (2021年4月15日). “Fantasian review: Like Final Fantasy for your iPhone”. Financial Post. 2021年5月30日閲覧。
  16. ↑ “Apple Arcade complete guide: Everything you need to know”. Macworld (2021年4月6日). 2021年5月30日閲覧。
  17. ↑ “FAQ/Support(EN)”. Mistwalker. 2021年5月30日閲覧。
  18. 1 2 3 Hayashi (2021年10月2日). “Tokyo Game Show 2021 Online, Famitsu Presents The Appeals and Possibilities of RPGs”. 2022年2月5日閲覧。
  19. ↑ Pineda (2019年3月27日). “Mistwalker Announces Fantasian Game for Apple Arcade Service” (英語). Anime News Network. 2021年4月4日閲覧。
  20. ↑ “Apple introduces Apple Arcade — the world's first game subscription service for mobile, desktop and the living room” (Press release). Apple. 2019年3月25日. 2021年4月3日閲覧.
  21. ↑ Wen (2021年4月2日). “JRPG 'Fantasian' is out now on Apple Arcade” (英語). NME. 2021年4月3日閲覧。
  22. ↑ Madnani (2021年4月19日). “"There Were No Plans of Any Kind Before Apple Arcade", an Interview With 'Final Fantasy' Creator Hironobu Sakaguchi on Fantasian and More” (英語). TouchArcade. 2021年5月19日閲覧。
  23. ↑ “FANTASIAN” (Japanese). Made with Unity. 2021年5月30日閲覧。
  24. 1 2 Scullion (2021年3月26日). “Hironobu Sakaguchi interview: 'I'm aging… so I made a game that returns to my roots'” (英語). Video Games Chronicle. 2021年4月3日閲覧。
  25. ↑ White (2021年3月2日). “Hironobu Sakaguchi's Fantasian is part sculpture, part role-playing game” (英語). British GQ. 2021年4月3日閲覧。
  26. 1 2 Hardawar (2021年4月2日). “'Final Fantasy' creator Sakaguchi on what makes 'Fantasian' a unique mobile RPG” (英語). Engadget. 2021年4月3日閲覧。
  27. 1 2 3 4 5 Krabbe (2021年3月23日). “How Nobuo Uematsu's Newest Soundtrack Made Final Fantasy Creator Hironobu Sakaguchi Cry”. IGN. 2021年4月3日閲覧。
  28. 1 2 Lynch (2021年3月26日). “His Final Fantasy? JRPG legend Hironobu Sakaguchi talks Apple exclusive Fantasian, next-gen gaming and an iconic career” (英語). TechRadar. 2021年4月3日閲覧。
  29. 1 2 3 Macy (2021年3月2日). “Final Fantasy Creator Talks About His Latest RPG Fantasian and the Diorama Worlds In Which It Inhabits”. IGN. 2021年4月3日閲覧。
  30. ↑ Hashimoto (2021年3月3日). “Final Fantasy Series Creator Hironobu Sakaguchi Talks Uematsu's Involvement in Fantasian”. Siliconera. 2021年6月4日閲覧。
  31. 1 2 Webster (2021年3月2日). “Final Fantasy's creator is back with a classic RPG made of incredible handcrafted dioramas” (英語). The Verge. 2021年4月3日閲覧。
  32. ↑ Martens (2021年3月2日). “How the creator of 'Final Fantasy' challenges himself: A game made with 150 dioramas” (英語). Los Angeles Times. 2021年4月4日閲覧。
  33. ↑ Dino (2021年3月23日). “Mistwalker's Fantasian Will Be a Two-Part Game”. Siliconera. 2021年5月30日閲覧。
  34. ↑ Farokhmanesh (2021年4月2日). “Final Fantasy creator's latest game, Fantasian, launches on Apple Arcade”. The Verge. 2021年5月30日閲覧。
  35. ↑ “Fantasian Part 2 is Coming This Week - IGN”. 2022年10月1日閲覧。
  36. ↑ Brown (2021年4月2日). “Apple Arcade: Fantasian is Final Fantasy creator's returns to nostalgic roots” (英語). CNET. 2021年4月4日閲覧。
  37. ↑ Robinson (2021年3月7日). “Final Fantasy composer Nobuo Uematsu 'could have made his last soundtrack'” (英語). Video Games Chronicle. 2021年4月3日閲覧。
  38. ↑ Park, Gene (2021年8月13日). “Creator of 'Final Fantasy' reflects on his last game, his career and the puppetry of his works”. The Washington Post (アメリカ英語). ISSN 0190-8286. 2021年8月13日閲覧.
  39. ↑ Higham (2021年3月2日). “How The Creator Of Final Fantasy Is Evolving The Classic RPG With Fantasian” (英語). GameSpot. 2021年8月13日閲覧。
  40. ↑ “FANTASIAN | Nobuo Uematsu Short Interview”. YouTube (2021年3月23日). 2021年5月30日閲覧。
  41. ↑ @auuo (2021年7月21日). “FANTASIAN's soundtrack is now available on AppleMusic”. X(旧Twitter)より2022年10月1日閲覧.
  42. ↑ Webster (2021年7月21日). “Nobuo Uematsu's beautiful Fantasian soundtrack is now on Apple Music” (英語). The Verge. 2021年8月13日閲覧。
  43. ↑ “Fantasian for iPhone/iPad Reviews”. Metacritic. 2021年8月31日閲覧。
  44. ↑ Gregoire, Aubin (2021年4月9日). “Fantasian sur Apple Arcade : le papa de Final Fantasy revient avec une perle du J-RPG à l'ancienne” (French). Jeuxvideo.com. 2021年5月30日閲覧。
  45. ↑ “Fantasian review - "An innovative and jaw-droppingly gorgeous RPG"”. Pocket Gamer. 2021年4月24日閲覧。
  46. ↑ Musgrave, Shaun (2021年8月30日). “'Fantasian' Apple Arcade Review – The Father of 'Final Fantasy' Isn't Fooling Around”. TouchArcade. 2021年8月31日閲覧。
  47. ↑ “Fantasian - レビュー” (Japanese). IGN Japan (2021年5月2日). 2021年5月30日閲覧。
  48. ↑ “Apple Arcade Game of the Year: FANTASIAN” (英語). App Store. 2022年10月1日閲覧。

外部リンク


ファンタジアン

(FANTASIAN から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/29 09:30 UTC 版)

ファンタジアン(Fantasian)は1985年にクリスタルソフト(XTALSOFT)が発売した8ビットパソコン用のファンタジーRPG。日本産のコンピュータRPGとしてはかなり初期の作品である。

PC-8800シリーズ(NEC)用、PC-9800シリーズ(NEC)用、X1(シャープ)とPC-8001mk2SR専用の4機種で発売された。供給メディアはカセットテープと5インチ2Dのフロッピーディスク。また、現在レトロゲームダウンロードサイトプロジェクトEGGにてWindowsへ移植したPC-8801版が販売中[1]。

概要

『ウィザードリィ』シリーズを基にした3DダンジョンRPGだが、戦闘になると『ウルティマ』シリーズのようにトップビューの戦闘マップが表示され[2]、敵の動きにあわせてプレイヤーキャラクターを移動して攻撃するリアルタイム性のあるタクティカルコンバットが繰り広げられる。このゲームは初期のファンタジーコンピュータRPGにしては珍しくキャラクターの種族や性別、職業などテーブルトークファンタジーRPGのように細かな設定をすることができた。

1988年に続編『アドヴァンスド ファンタジアン』も発売された[3]。

ゲームシステム

種族

種族は7種類ありこの中から選ぶことができる。種族や性別によって就くことができない職業もある。

Human(人間)
一般的な人間。信仰心が低い。女性は僧侶系職業には就けない。
Half Orc(ハーフオーク)
人間とオークのハーフ。盗賊系職業などに向く。
Half Elf(ハーフエルフ)
人間とエルフのハーフ。魔術師系職業などに向く。
Elf(エルフ)
ファンタジーの世界では一般にドワーフとは仲が悪いと設定されているがこのゲームでは混在が可能である。魔術師系職業などに向く。盗賊系職業にはなれない。
Dwarf(ドワーフ)
ファンタジーの世界では一般にエルフとは仲が悪いと設定されているがこのゲームでは混在が可能である。盗賊系職業や戦士系職業に向く。
Halfling(ハーフリング)
戦士系職業には就けない。
Gnome(ノーム)
大概の職業に就ける。

職業

職業は戦士系と盗賊系、僧侶系、魔術師系の4種類8職業がある。職業はそれぞれ下位職業と上位職業があり、下位職業のキャラクターがレベル10に達していてそれぞれの特殊アイテム(商店には売っていない)があれば上位職業に昇格することができる。このことをこのゲームではクラスチェンジと呼んでいる。クラスチェンジすると能力値は種族ごとの基本値に経験値は0になってしまう。また種族によっては上位職業になることができないこともある。

戦士系
Battler(闘士)、Fighter(戦士)。
クラスチェンジにはHelm of Aslanが必要である。
ただしHalflingは男女ともにFighterにクラスチェンジできない。
盗賊系
Thief(盗賊)、Robber(強盗)。
クラスチェンジにはCrystal Idolが必要である。
ただしHalf-Elfの女性とElfの男女はRobberにクラスチェンジできない。
僧侶系
Monk(修道士)、Clergy(牧師)。
クラスチェンジにはStaff of Sageが必要である。
ただしHumanの女性とHalf-Orcの男女はClergyにクラスチェンジできない。
魔術師系
Illusionist(幻術師)、Magician(魔術師)。
クラスチェンジにはRing of Galdが必要である。
ただしDwarfの男女とGnomeの男性はMagicianにクラスチェンジできない。

呪文

ファンタジアンの呪文はキャラクターのレベルが上がると同じ呪文でもMPの消費量が減少していく。またクラスチェンジし上級職業になると一部の呪文を除き効果が倍になる。

魔術系呪文
基本的に敵に対して攻撃をする呪文である。他に防御力を高める呪文などがある。魔術系クラスのキャラクターしか唱えられない。クラスチェンジすると呪文の先頭にMaが付く。
僧侶系呪文
基本的にキャラクターの回復・防御力向上・復活を行う呪文である。クラスチェンジすると一呪文の先頭にLaが付く。

冒険の舞台

城
キャラクターを作ったりパーティを組んだりできる。パーティは最大5人までである。
商店
アイテムの売買ができる。また、この商店で買うことができないアイテム(Mum Bladeなど)も存在する。
寺院
キャラクターの治療や復活ができる。復活は失敗することもある。またキャラクターをクラスチェンジすることができる場所でもある。
地下迷宮
地下5階まであり、地下5階には魔王ビルアデスが潜んでいる。

このゲームの目的

このゲームの目的は地下迷宮に潜んでいる大賢者ガザールによって傷ついた魔王ビルアデス(Billades)を倒し、Elven Seedを解き放つことである。

操作体系

このゲームは青地に白の独自のウインドウシステムを持っていて、テンキーを中心とした操作体系となっており、名前入力以外はテンキーとその周辺のキーで操作ができるようになっていた。

その他

『Oh!MZ』(のちに「Oh!X」と改名し現在は休刊)ではこのゲームの記事が特別に作られた。だが、この雑誌の読者投稿欄にこの記事を、ファンタジアンを流行らせようとしたものと批判する投稿が載ることがあった。またこの雑誌ではこのゲームの3D表示がこのゲームに神秘を感じさせるという評価が載ったことがあった。

このゲームは下位職業だけでもボスキャラであるビルアデスを倒すことができる。また、『ウィザードリィ』の様にクリア後もプレイし、アイテム集めを楽しんだりできる。

脚注

  1. ↑ Inc, Aetas. “「ファンタジアン(PC-8801版)」の配信をプロジェクトEGGで開始。クリスタルソフトの名作ダンジョンRPGが復活”. 4Gamer.net. 2025年7月22日閲覧。
  2. ↑ これは同社の『夢幻の心臓』シリーズと逆の組み合わせとなっている。
  3. ↑ ASCII. “『アドヴァンスド ファンタジアン(PC-8801mkIISR版)』が「プロジェクトEGG」で本日リリース!”. 週刊アスキー. 2025年7月22日閲覧。

関連項目

外部リンク




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