ドケティズム 【Docetism】
ドセティズム 【Docetism】
仮現説
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 05:00 UTC 版)
仮現説(かげんせつ、ギリシア語:Δοκητισμός, Dokētismos、ラテン語:Docetismus、英語:Docetism)、またはキリスト仮現説とは、キリスト教の神学、キリスト論において、「イエスの身体性を否定する教説」を言う。つまり、「イエスの人としての誕生・行動や死はみな、人間の目にそのように見えただけであった」という見解である。当時の主流派(正統派)教会からは、異端であるとして排除された。語源は、ギリシア語の δοκεῖν(dokeīn、~であるように見える)という語である。
- ^ ただし、E・ケーゼマンらが用いる「仮現説」は、「広義の仮現説」である。
- ^ 訳文は聖書協会の口語訳。以下同。
- ^ E・ケーゼマン『イエスの最後の意思――ヨハネ福音書とグノーシス主義』善野碩之助・大貫隆訳、ヨルダン社、1978年、75頁
- ^ 小田垣雅也『キリスト教の歴史』講談社〈講談社学術文庫〉、1995年、53-55頁
- ^ 荒井献編『使徒教父文書』講談社〈講談社文芸文庫〉、1998年、199-206頁、所収の八木誠一訳による
- ^ 筒井賢治 『グノーシス――古代キリスト教の〈異端思想〉』講談社〈選書メチエ〉、2004年、116-126頁
- ^ 荒井献ほか訳『ナグ・ハマディ文書II 福音書』岩波書店、1998年、66頁、所収の大貫隆の訳文による
- ^ 荒井献ほか訳『ナグ・ハマディ文書II 福音書』岩波書店、1998年、21・28頁、所収の荒井献の訳文による
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