DJノミクス
英語:DJnomics
金大中・韓国第15代大統領が指揮をとった一連の経済政策の通称。金大中(Gim Dae-jun)とエコノミクス「economics」を合わせた語。
DJノミクスは1997年のアジア通貨危機を背景とし、経済危機の乗り切り・立て直しを主眼とした。貿易自由化、資本の自由化、財閥の統廃合、ITの積極的導入などを推進した。DJノミクスは、韓国経済を数年の間に劇的V字回復に導き、今日の韓国経済の礎を築いたと、一般的に評価されている。
DJノミクスの一環として行われた財閥再編は、富が財閥に極端に集中する経済構造を招く要因の一つになっており、後年問題視されるに至っている。朴槿恵が提唱する、いわゆる「槿恵ノミクス」では、財閥に偏向した経済構造を再編・是正することが主眼の一つとなっている。
DJノミクス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/03 14:14 UTC 版)
DJノミクス(DJnomics)は、金大中韓国大統領のイニシャル(DJ)とEconomics(経済)のnomicsの合成語である。
これは1997年に起きたアジア経済危機を克服するためには過去の権威主義的な官僚経済の枠を破壊する経済パラダイムが必要であり「民主主義と市場経済を併行させる発展」を骨子とするDJノミクスがこの時代にとって必要とされる経済哲学であるということである。ここで示した民主主義とは、過去30年間続いてきた政経癒着と不正腐敗、道徳的形骸などアジア経済危機を発生させた根本原因を治し、個人の努力と能力によって正当に評価されるようにしようという意味である。
意外なら、意外に100%同一ではないだろうが過去の韓国軍事政権の経済政策が、政府の市場介入を好むケインズ主義と似た部分があれば、DJノミックスは新自由主義に基づいて市場の自律性を重視する方だった。もちろんおかげで経済成長はしたが、両極化が深化したという批判もあるが、金大中が新自由主義を受け入れたことにはIMFの勧告という反強制的な側面もあった。そのため、金大中も当代のトレンドだった新自由主義路線を受け入れるが、社会的弱者のための福祉政策の拡大も共に主張する。
関連項目
参考文献
この記述には、ダウムからGFDLまたはCC BY-SA 3.0で公開される百科事典『グローバル世界大百科事典』をもとに作成した内容が含まれています。
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