ビリー・ブランチとは? わかりやすく解説

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ビリー・ブランチ

(Billy Branch から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/07 06:06 UTC 版)

ビリー・ブランチ
ブランチ (2008年、レジェンダリー・リズム&ブルース・クルーズにて)
基本情報
原語名 Billy Branch
出生名 William Earl Branch
生誕
ジャンル シカゴ・ブルース
職業
担当楽器 ハーモニカ
活動期間 1970年代 - 現在
レーベル
公式サイト https://billybranch.com/

ビリー・ブランチBilly Branch1951年10月3日 - )は、アメリカ合衆国ブルースハーモニカ奏者である。シカゴ・ブルースのサウンドを特徴としている。

来歴

幼少期

ブランチは1951年10月3日、ノースシカゴ市のグレイト・レイクス海軍病院にて生まれた。彼が5歳のとき、彼の一家はロサンゼルスに移住した。ブランチは10歳のとき、ロサンゼルスの小売店、ウールワースで初めてのハーモニカを購入し、簡単な曲やメロディーを吹くようになった。それ以降、彼はハーモニカを手放すことはなかった。

大学への進学とキャリアのスタート

1969年、ブランチはイリノイ大学シカゴ校に進学するためにシカゴへ戻った。彼はこの大学の政治科学学科で学士号を取得している[1]

1969年8月、ブランチはウィリー・ディクスンがプロデュースするブルース・フェスティバルに出演。大学卒業後の1975年、彼はディクスンが率いるシカゴ・ブルース・オールスターズに参加し、ツアーに出ている。自分のバンドを結成するために脱退したキャリー・ベルの後任であった。

サンズ・オヴ・ブルースの結成

1970年代に、彼は自分のグループ、サンズ・オヴ・ブルースを結成した。メンバーにはルリー・ベル(キャリー・ベルの息子)、フレディ・ディクスン(ウィリー・ディクスンの息子)がいたため、「ブルースの息子」という名前となった[1]。彼らは1978年、アリゲーター・レコードに初めてレコーディングをし、現在進行形のブルースを紹介する1978年リリースのコンピレーション・アルバム『Living Chicago Blues Volume Number 3』に3曲が収録された[2]

1984年にはメンバーを変更し、レッド・ビーンズ・レコードからフル・アルバム『Where Is My Money?』をリリースしている[1]。新しいメンバーとして加入したのはカルロス・ジョンソン(ギター)とJ.W. ウィリアムズ(ボーカル、ベース)であった[1]

1980年代以降、幅広い展開へ

ブランチはその後ヴァーヴテラークなどにもレコーディングを行なっている[3][4]

1980年代以降、ブランチは自身の作品はもとより数多くのレコーディング・セッションに参加しており、その数は250を超えている。彼がレコーディングに参加した作品のアーティストにはウィリー・ディクスン、ケブ・モジョニー・ウィンタールー・ロウルズココ・テイラー、エディ・クリアウォーター、ハニーボーイ・エドワーズ、シル・ジョンスン、ルリー・ベル、ロニー・ベイカー・ブルックス、タジ・マハールらがいる。

来日公演

1990年、ブランチはオーティス・ラッシュ、ジミー・ジョンソンとともに初来日し、日本各地で公演を行なった[5][6]。その後、彼は1995年の「国際ハーモニカ・フェスティバル'95ジャパン」への出演[7]、2002年のサンズ・オヴ・ブルース公演など、何度か来日ツアーを行なっている[8]

受賞歴とチャリティ活動

彼は3回グラミー賞のノミネーションを受けている[9]。また彼は複数のブルース音楽賞のノミネーションを受けており、2025年現在ノミネート数は21、受賞数は4に上っている[10]。他、彼はエミー賞、アディー賞(アメリカ広告賞)、シカゴ音楽賞など多くの賞を受賞した。

2007年のシカゴ・ブルース・フェスティバルは、ビリー・ブランチ・アンド・ザ・サンズ・オヴ・ブルースの30週年を祝った。同様に2017年にはシカゴ・ブルース・フェスティバルは、グループの40週年を祝っている。

ブランチはチャリティー・プロジェクトの「Playing For Change」のいくつかのビデオ・クリップにも出演している[11]。また彼は長年に渡り、子供たちにブルースを教えるプロジェクト「ブルース・イン・スクールズ」を米国のみならずメキシコなど世界各地で展開し続けている[12]

フェスティバルへの出演

カール・ウェザーズビーとブランチ(アーカンソー・ブルース・アンド・ヘリテージ・フェスティバルにて)

ブランチは世界各地の主要なフェスティバルに例年出演し続けている。その中にはモントルー・ブルース・フェスティバル、ノース・シー・ブルース・フェスティバル、コニャック・ブルース・フェスティバル、ロング・ビーチ・ブルース・フェスティバル[13]、シカゴ・ブルース・フェスティバル、サンフランシスコ・ブルース・フェスティバル[14]、そしてノース・シー・ジャズ・フェスティバルなどがある[15]

近年の活動

公式サイトによると、2025年現在、サンズ・オヴ・ブルースのメンバーはブランチ(ハーモニカ、ボーカル)、ディオンテ・"マクムジク"・スキナー(ドラムス)、有吉須美人(アリヨ、キーボード)、アリ・シーダー(ベース)、ジャイルズ・コーリー(ギター)といった面々である[16]

ブランチの2019年のレコーディング『Roots And Branches: The Songs Of Little Walter』はオールミュージックが「お気に入りブルース・アルバム」に選出している[17]

ディスコグラフィー

アルバム名 レーベル 備考
1982年 『Chicago's Young Blues Generation』 L+R ルリー・ベルとの共作名義
1983年 『Blues Live '82 - American Folk Blues Festival』 L+R S.O.B. (サンズ・オヴ・ブルース)名義
1984年 『Where Is My Money?』 Red Beans サンズ・オヴ・ブルース名義
1990年 『Harp Attack!』 Alligator ジェイムズ・コットンジュニア・ウェルズキャリー・ベルとの共演盤
1992年 『Mississippi Flashback』 GBW ビリー・ブランチ&ザ・サンズ・オヴ・ブルース名義
1995年 『The Blues Keep Following Me Around』 Verve/Gitanes
1996年 『Satisfy Me』 Verve/Gitanes
1998年 『Chicago Blues Session Vol.22』 Wolf ヒューバート・サムリンとの共作名義
1999年 『Superharps』 テラーク ジェイムズ・コットン、チャーリー・マッスルホワイト、シュガー・レイ・ノーシアとの共演盤
2000年 『Billy Branch And The Sons Of Blues』 Blue Sun ビリー・ブランチ&ザ・サンズ・オヴ・ブルース名義。カルロス・ジョンソン参加。
2002年 『Easy Meeting』 Isabel ケニー・ニールとの共作名義
2004年 『Don't Mess With The Bluesmen』 Pヴァイン カルロス・ジョンソンとの共演盤
2009年 『Live & Kicking! At Rosa’s Lounge』 Pヴァイン ビリー・ブランチ&ザ・サンズ・オヴ・ブルース名義
2014年 『Blues Shock』 Blind Pig ビリー・ブランチ&ザ・サンズ・オヴ・ブルース名義
2019年 『Roots And Branches: The Songs Of Little Walter』 Alligator ビリー・ブランチ&ザ・サンズ・オヴ・ブルース名義
2025年 『The Blues Is My Biography』 Rosa's Lounge ビリー・ブランチ&ザ・サンズ・オヴ・ブルース名義

脚注

  1. ^ a b c d Tony Russell (1997). The Blues: From Robert Johnson to Robert Cray. Dubai: Carlton Books. p. 95. ISBN 1-85868-255-X 
  2. ^ The Lonnie Brooks Blues Band / Pinetop Perkins With Sammy Lawhorn / The S.O.B. Band – Living Chicago Blues Volume Number 3”. Discogs. 2026年2月6日閲覧。
  3. ^ Bill Dahl. “Billy Branch Biography”. AllMusic. 2007年8月4日閲覧。
  4. ^ Gérard Herzhaft (1997). Encyclopedia of the Blues. Fayetteville: University of Arkansas Press. p. 38. ISBN 1-55728-452-0. https://archive.org/details/encyclopediaofbl00herz/page/38 
  5. ^ Billy Branch Interview ソロにはストーリーがなくちゃダメだよ”. BlueSlim. 2026年2月6日閲覧。
  6. ^ OTIS RUSH JAPAN TOURS - A Look Back...”. Blues Ginza. 2026年2月6日閲覧。
  7. ^ Kansai Harmonica Federation会報”. 関西ハーモニカ連盟. 2026年2月6日閲覧。
  8. ^ Blues Paradise 2002”. Blues Ginza. 2026年2月6日閲覧。
  9. ^ William E. 'Billy' Branch”. Recording Academy. 2026年2月6日閲覧。
  10. ^ Award Winners and Nominees (search)”. The Blues Foundation. 2026年2月6日閲覧。
  11. ^ "Billy Branch" Playing for Change
  12. ^ Blues In Schools”. Billy Branch Official. 2026年2月6日閲覧。
  13. ^ Gerard Greenidge (2000年8月31日). “Online Forty Niner: v8n4: Festival ready to give Long Beach the blues”. Csulb.edu. 2012年12月6日閲覧。
  14. ^ SFBF: 2000 Highlights”. Sfblues.com. 2012年12月6日閲覧。
  15. ^ Chicago Blues: A Living History”. North Sea Jazz. 2012年12月6日閲覧。[リンク切れ]
  16. ^ BIO (Sons Of Blues)”. Billy Branch Official. 2026年2月6日閲覧。
  17. ^ Favorite Blues Albums | AllMusic 2019 in Review”. AllMusic. 2019年12月24日閲覧。

外部リンク




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