BIS規制と繰延税金資産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 03:42 UTC 版)
「繰延税金資産」の記事における「BIS規制と繰延税金資産」の解説
BIS規制とは、国際業務を営む銀行について、自己資本比率が8%を超えない銀行は、国際業務を禁じるという規制であり、国際的に業務展開をする銀行の健全性を保つために適用されるルールであるが、BIS(国際決済銀行)の自己資本比率算出方法は、通常の自己資本比率算出の定義と異なり、自己資本金額(分子)の中に繰延税金資産が含まれる。そのため、表面上、銀行の自己資本比率が8%を超えていても、繰延税金資産によるBIS自己資本比率上昇への寄与が多かれ少なかれ発生することになる。特に多くの不良債権を抱え、繰延税金資産を計上する銀行の場合、必然的にBIS自己資本比率上昇への寄与度が大きくなる。このため、繰延税金資産のBIS自己資本に与える影響が大きいことは、健全性の観点から好ましいとはいえない。
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