4C 37.11とは? わかりやすく解説

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4C 37.11

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/03 00:25 UTC 版)

4C 37.11
星座 ペルセウス座
視等級 (V) 18.5[1]
視直径 1.243 × 0.796 [1]
分類 セイファート銀河[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 04h 05m 49.2624s[1]
赤緯 (Dec, δ) +38° 03′ 32.236″[1]
赤方偏移 0.054501 ± 0.000707[1]
視線速度 (Rv) 15894 ± 212 km/s[1]
距離 7億5000万 光年[2]
(2億3000万 pc)
絶対等級 (MV) -18.3
物理的性質
色指数 (B-V) 0.0[1]
色指数 (V-J) 6.196 ± 0.091[1]
色指数 (V-H) 7.473 ± 0.068[1]
色指数 (J-H) 1.277 ± 0.159[1]
色指数 (H-K) 0.480 ± 0.145[1]
別名称
別名称
4C +37.11,
B2 0402+37,
B3 0402+379,
BWE 0402+3755,
CJ1 0402+379,
CJF B0402+379,
DW 0402+37,
GB6 B0402+3755,
87GB 040229.6+375521,
IVS B0402+379,
JVAS J0405+380,
1Jy 0402+379,
LEDA 2820486,
MITG J040550+3803,
OHIO A 142,
OHIO F 304,
RGB J0405.8+3803,
RX J0405.8+3803,
S4 0402+379,
TXS 0402+379,
UT 0402+379,
VCS1 J0405+3803,
VSOP J0405+3803,
WB 0402+3755,
WN B0402.5+3755,
MY 040229.2+375524.2,
NVSS J040549+380332,
2MASX J04054928+3803320[1],
4C +37.11,
Galaxy 0402+379[2].
■Project ■Template

4C 37.11 (Galaxy 0402+379) とは、地球から見てペルセウス座の方向に7億5000万光年離れた位置にあるセイファート銀河である[1][2]

連星ブラックホール

4C 37.11は、他の多くの銀河と同じく、中心部に超大質量ブラックホールを持つが、そのブラックホールは連星関係にある。4C 37.11の連星ブラックホールは、合計の質量が太陽の約1500万倍もあり、銀河系の中心部にあるブラックホールの3.5倍の質量を持つが、ブラックホール同士の距離はわずか24光年しか離れていない。これは、確実に連星系であると判明している超大質量ブラックホールの中では、最も近い距離にある連星ブラックホールである。4C 37.11の場合は、非常に接近した2つの強力な電波源として分離して観測された。ブラックホールは、互いの重心を15万年かけて公転していると考えられている[2]

4C 37.11のような超大質量ブラックホールの連星は、銀河同士の合体によって生じると考えられている[2]

重力波

4C 37.11の連星ブラックホールは、重力波の放出によって少しずつ軌道が小さくなっており、最終的には合体して1つのブラックホールになると考えられている。合体時にはとても強力な重力波が放出されると考えられている。しかし、ブラックホールの軌道落下はとても遅く、100京年 (1018年) もかかると考えられている[2]

他の天体との比較

銀河系の中心部にある超大質量ブラックホールのいて座A*の周辺には、中間質量ブラックホールGCIRS 13Eがわずか3光年の軌道を持つと言われているが、現在ではGCIRS 13Eの正体がブラックホールであるという明確な証拠はない[3]。また、クエーサーOJ 287には、太陽の180億倍もの質量を持つ超大質量ブラックホールの周辺を12年周期で公転する、やはり太陽の1億倍もの質量を持つ超大質量ブラックホールが公転していると言われており、正しければ4C 37.11の連星ブラックホールよりも近い軌道にある事になるが、連星として分離して観測されたわけではない[4]

関連項目

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 4C 37.11 -- Seyfert Galaxy SIMBAD
  2. ^ a b c d e f Scientists Find Closest Pair of Supermassive Black Holes Phys.org
  3. ^ The nature of the Galactic Center source IRS 13 revealed by high spatial resolution in the infrared arXiv
  4. ^ A new model for the periodic outbursts of the BL Lac object OJ287 Astronomy Abstract Service

座標: 04h 05m 49.2624s, +38º 03' 32.236''


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