4-Heptanoneとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 化学物質辞書 > 4-Heptanoneの意味・解説 

4‐ヘプタノン

分子式C7H14O
その他の名称GBL、4-Heptanone、Di-n-propyl ketone、ジ-n-プロピルケトン、ブチロン【Butyrone】、Butyrone、Heptan-4-one、Dipropyl ketone、Dipropyloxymethane
体系名:ジプロピルケトン、ヘプタン-4-オン、4-ヘプタノン、ジプロピルオキシメタン


4-ヘプタノン

(4-Heptanone から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/31 14:49 UTC 版)

4-ヘプタノン(英語、4-heptanone)とは、ヘプタノン構造異性体の1つであり、ケトンの1種である。分子式C7H14O、分子量114.19であり、ちょうどケトンに2つのプロピル基(C3H7)が付いた分子構造をしているため、ジプロピルケトン(英語、dipropylketone)とも呼ばれた。また、ブチロン(英語、butyrone)と呼ばれたこともあった。ただし、本稿では以下4-ヘプタノンという表記に統一する。消防法に定める第4類危険物 第2石油類に該当する[1]

性質

4-ヘプタノンは、常圧において、融点-33℃ [2] 、 沸点144℃である [2]

[3]

したがって、4-ヘプタノンは常温常圧において液体として存在する。また、4℃のを標準物質とした、15℃における4-ヘプタノンの比重は0.8205 [3] 、 同じく20℃における比重は0.8145 [2]

ナトリウムのD線に対する、20℃における4-ヘプタノンの屈折率は1.4069 [2] 、 同じく22℃における屈折率は1.40732 [3]

には不溶だが、エタノールにはよく溶ける [2]

この他、粘膜を刺激する性質を持つ [2]

なお、酸化クロム(VI)があると4-ヘプタノンは酸化されて、プロピオン酸酪酸とに分解する [3]

合成法

4-ヘプタノンは、幾つかの方法で合成することができる。

  • 酪酸を、330℃に加熱した亜鉛の粉末の上に通す[3]
  • 酪酸を、450℃に加熱した炭酸カルシウム(石灰)の上に流す[2]
  • 酪酸カルシウムを、乾留する[3]
  • 酪酸ナトリウムを、減圧下で440℃に加熱する[2]

その他

4-ヘプタノンのCAS登録番号は、123-19-3である。

出典

  1. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
  2. ^ a b c d e f g h 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.627(右上部) 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6
  3. ^ a b c d e f 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 7』 p.849(右下部) 共立出版 1964年1月15日発行 ISBN 4-320-04021-X

主な参考文献

  • 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.627(右上部)、p.1310(右中部) 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6
  • 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 7』 p.849(右下部) 共立出版 1964年1月15日発行 ISBN 4-320-04021-X
  • 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 8』 p.362(左下部) 共立出版 1964年2月15日発行 ISBN 4-320-04022-8


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「4-Heptanone」の関連用語

4-Heptanoneのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



4-Heptanoneのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの4-ヘプタノン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS