造字方法として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 01:07 UTC 版)
新しい文字を作る方法として、元からある字にダイアクリティカルマークを加える他に、文字を回転したり反転したりする方法が使われることがある。この方法が大々的に使われているのは国際音声記号だが、180度回転された文字が多く、反転は少ない。左右反転は ɜ ɘ、上下反転は ʁ などがある。 チベット文字には、インドのそり舌音を表すために文字の反転を使用する(ཏ ཐ ད ན ཤ に対して ཊ ཋ ཌ ཎ ཥ)。 『説文解字』によると、「司」は「后」を、「匕」は「人」を、「比」は「从」を、「丸」は「仄」を、「𠂢」は「永」を、「亍」は「彳」を、「旡」 は「欠」を、「叵」は「可」を、それぞれ左右反転した字であるという(篆書で見なければわかりづらいものが多い)。また、『春秋左氏伝』宣公15年には「正」を反転した字が「乏」であるという。
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