足痕学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 15:29 UTC 版)
ノルウェーのリンゲリケ(Ringerike)に位置する採掘場から、Merostomichnites という節足動物由来の生痕化石が発見されている。この生痕化石を残した節足動物は、3対の脚のみで歩行していて、そのうち最後の1対同時に遊泳脚でもあるらしく、ウミサソリ由来であることが示唆される。同じ堆積層に存在し、この生痕化石に適切な大きさのウミサソリはミクソプテルス(Mixopterus kiaeri)とプテリゴトゥス(Pterygotus holmi)である。細く棘のない脚および短い生殖肢を有するプテリゴトゥスはミクソプテルスと体格・形態ともに類似しているが、このような痕跡を作ることは難しいであったと考えられる。Hanken & Størmer (1975) では、形態学的な類似とミクソプテルスが同じ地域で比較的豊富に存在することに基づいて、この痕跡化石をミクソプテルスに由来するものとした。この生痕化石は、ミクソプテルスは後方3対の脚のみを歩行に、最後の脚を遊泳にも用いたことを示唆する。
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