谷恒生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 21:46 UTC 版)
1945年9月18日 - 2003年7月9日)は、日本の小説家。海洋冒険小説、伝奇小説、架空戦記などで活躍した。本名は谷恒生(たに つねお)。
(たに こうせい、注釈
- ^ 中村は谷に勧められて競輪を覚えたとも語っている。(1985年の日本選手権競輪決勝戦中継)
- ^ 夏文彦は集英社文庫版の解説で「着実に、映画化が進められている」「読者よ、映画館で会おう!」とまで書いていたものの、あえなく流産となった。監督・工藤栄一、脚本・神波史男、主演・原田芳雄、渡瀬恒彦の布陣だったとされ、神波史男は現地に10日余りのシナリオハンティングを敢行したことも明かしている[6]。
- ^ 谷恒生によれば、モデルは大阪港の天保山にあった船員酒場街だという。谷が1995年に上梓した『カッコウの啼く那須高原の森陰から』(河出書房新社)によれば、その酒場街には「ヘネシー、アンカー、キャビン、ヘイ八、BeBe、シーメン、ペガサス、猫のひたいのような一画に三、四十軒の酒場がひしめき合っていた」[7]。一方、『錆びた波止場』に描かれた酒場街を彩るのは「かもめ、ポートサイド、アンカー、マスト、ホックスル、すばる、カシオペア……、船乗りにゆかりのあるネオンばかりだ」。アンカーが共通するのは「界隈」が天保山にあった船員酒場街をモデルにしている証拠。
- ^ 作中の1編「彼岸花狩り」は2023年9月に刊行された『日本ハードボイルド全集 7 傑作集』(創元推理文庫)に収録された。
出典
- ^ 植村修介「解説」(「斎藤伝鬼房」双葉文庫)
- ^ 『喜望峰』あとがき
- ^ “谷恒生氏死去 作家”. 共同通信社. 47NEWS. (2003年7月10日) 2014年7月25日閲覧。
- ^ 原田芳雄、井家上隆幸、荒井晴彦「対談・夏文彦追悼 映画のタイトルが、遺言だった」『映画芸術』第42巻第1号、編集プロダクション映芸、1993年4月、172-177頁。
- ^ 北上次郎『書評稼業四十年』本の雑誌社、2019年7月、215-222頁。
- ^ 荒井晴彦 編「流れモノ列伝 ぼうふら脚本家の映画私記」『映画芸術12月増刊号 ぼうふら脚本家神波史男の光芒:この悔しさに生きてゆくべし』編集プロダクション映芸、2012年12月、274-275頁。
- ^ 谷恒生『カッコウの啼く那須高原の森陰から』河出書房新社、1995年11月、184頁。
- ^ 井家上隆幸
- ^ 関口苑生
- ^ 「時代小説に挑戦する試金石」
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