観察方法による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 03:48 UTC 版)
現像処理まで完了すると、試験体表面にはきず内部にしみ込んだ浸透液による指示模様が現れる。この指示模様を目視観察してきずの有無や径、座標などを識別するが、指示模様の現れ方、色などの要素の違いから、2種類の方法に分類される。 染色浸透探傷試験 赤色の浸透液(染色浸透液)を試験体に塗布し、傷の有無並びに大きさを観察する試験法である。白色の現像剤を使用するため、浸透液の赤色が目立ちやすく、きずの指示模様の識別が容易である。明るい場所であれば室内外、昼夜を問わず試験を行うことができる。 蛍光浸透探傷試験 蛍光物質が添加されている浸透液(蛍光浸透液)と、蛍光物質を光らせる紫外線照射装置(主にブラックライト)を使用する。浸透液を塗布し、洗浄処理を施した試験体に、紫外線を照射することによってきずの指示模様を識別する。このため検査を実施するためには暗所である必要があるが、きずのある個所は暗闇の中で黄緑色の蛍光を発するため、きずを知覚しやすい。
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