藤本義一 (洋酒研究家)とは? わかりやすく解説

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藤本義一 (洋酒研究家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 03:43 UTC 版)

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藤本 義一(ふじもと ぎいち、1927年11月1日[1] - 1999年10月18日)は、日本の洋酒研究家、コピーライター編集者兵庫県神戸市出身。

略歴

1927年(昭和2年)、兵庫県神戸市に生まれる。幼少時から詩作に親しむ。戦時中は兵役に採られたが、復員後は古書店の経営を始め、1946年(昭和21年)に詩人の竹中郁の薦めで同人詩誌『航海表』を発刊する。1948年(昭和23年)、こどもの詩誌「きりん」の編集部に就職。当時の編集部には師竹中郁のほか井上靖らがいた。数年後「きりん」が一時的な休刊となり、藤本は同じく雑誌社の太陽社に転職。「太陽」の廃刊に伴い、神戸市の社会教育課に移った後に広告業界に入る。スモカ歯磨とさくらクレパスの編集者を経て、1959年(昭和34年)に株式会社壽屋宣伝部に入社。1965年(昭和40年)に東京に転勤。社内報『まど』に洋酒に関する記事を発表する一方、開高健らとともにベ平連に参加し、反戦運動にも力を注ぐ。1973年(昭和48年)、サントリー在職中のままワイン相談室長を兼任し、日本ワイン協会専務理事を務めたほか、日蘭学会、蘭学資料研究会、日本風俗史学会の会員なども歴任した。1960年代後半からワインに関する著書を数多く発表し、洋酒の普及紹介に努めた。1999年10月18日、胃癌のため死去[1]。71歳没。

著書

特記あるもの以外は絶版。

  • 『洋酒伝来』 東京書房社/創元社/TBSブリタニカ 1968年/1975年/1992年
  • 『洋酒夜話』 東京書房社 1968年
  • 『洋酒紀行』 同上 1973年
  • 『ワイン入門』 池田書店 1974年
  • 『ワインと洋酒のこぼれ話』 日本経済新聞社/文藝春秋/第三書館 1977年/1987年/1999年 刊行中
  • 『洋酒のはなし』(梅田晴夫との共著) 東京アド・バンク 1979年
  • 『カクテルと洋酒百科』 金園社 1984年
  • 『とっておき ワインと洋酒の物語』 PHP研究所/第三書館 1984年/1998年 刊行中
  • 『洋酒物語』 廣済堂 1992年

補足事項

  • 藤本が神戸市の社会教育課に籍を置いていた時期、今日の市民大学の魁となる公開講座を開講していた。講師として招かれた人物には塩尻公明、宮田喜代蔵、樺俊雄、島雄敏雄などがいた。

脚注

  1. ^ a b 『現代物故者事典 1997~1999』(日外アソシエーツ、2000年)p.517

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