蓮華寺 (京丹後市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 蓮華寺 (京丹後市)の意味・解説 

蓮華寺 (京丹後市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/02 09:24 UTC 版)

蓮華寺
所在地 京都府京丹後市網野町島津2940
位置 北緯35度40分52.1秒 東経135度03分10.9秒 / 北緯35.681139度 東経135.053028度 / 35.681139; 135.053028座標: 北緯35度40分52.1秒 東経135度03分10.9秒 / 北緯35.681139度 東経135.053028度 / 35.681139; 135.053028
山号 雲渓山
宗派 曹洞宗
本尊 阿弥陀如来
創建年 文明3年(1471年)
開基 開祖:利貞和尚(1471年)
開山:橘洲宗曇大和尚(1605年)
法人番号 4130005011158
テンプレートを表示

蓮華寺(れんげじ)は、京都府京丹後市網野町島津2940にある曹洞宗寺院。山号は雲渓山。本尊は阿弥陀如来[1]宮津市智源寺の末寺[1]

歴史

創建

文明3年(1471年)、利貞和尚を開祖として創立した[1]

近世

宮津城下の智源寺2世の橘洲宗曇大和尚を開山として法地(寺格)となった[1]。寺記では正保2年(1645年)12月開山であるとされるが、『網野町誌 下巻』はこれに異を唱えて「蓮華寺記録」の慶長10年(1605年)開山としている[1]。なお、網野町では切畑の萬泉寺、掛津の海蔵寺も橘洲宗曇大和尚を開山としている[2]

『竹野郡誌』によると文政元年(1818年)に本堂が再建されたというが、『網野町誌 下巻』はこれに異を唱えて文政5年(1822年)の再建としている[1]

近代

震災供養塔

1900年(明治33年)春、大阪・高津の今村久兵衛によって梵鐘が鋳造された[3]。1927年(昭和2年)3月7日に発生した北丹後地震では、本堂などが焼失して鐘楼が倒壊した[1]

高さ三メートル、長さ四、五十メートルもあった寺の石垣が道路に崩れ落ち、本堂は全焼して境内の樹木だけが焼け残っていた。鐘楼は潰れ石垣の上の瓦葺き白壁の長塀も幾片かに切断され、道に落下したり斜に石垣に倒れ重なり、瓦礫と化した。 — 嵯峨根嘉一『汗と大震災 下』島津書房、1991年

1934年(昭和9年)には島津の伊藤徳蔵を棟梁として、本堂、位牌堂、庫裏などが再建され、1935年(昭和10年)11月に落成式が挙行された[1]。費用は檀家の浄財が充てられ、本堂と位牌堂の建設費は2万5000円、庫裏は5000円を要している[1]。庫裏には倒壊した島津村立島津小学校の古材も用いられた[1]。この再建時、与謝郡栗田村(現・宮津市)の滝井庵から本尊となる阿弥陀如来坐像が寄進された[1]

現代

北丹後地震後には梵鐘が仮堂に吊るされていたが、太平洋戦争中の1942年(昭和17年)秋に金属類回収令によって供出された[3]。これから30年以上に渡って梵鐘がなかったが、1978年(昭和53年)8月に梵鐘が再鋳された[3]

1976年(昭和51年)3月1日には旧尾坂寺宝篋印塔が網野町指定文化財に指定された[4]

境内

鐘楼
  • 本堂
  • 庫裏
  • 鐘楼
  • 旧尾坂寺宝篋印塔 - 室町時代初期の作とされる宝篋印塔。もともと尾坂の尾坂寺にあったが、まず島津の内田浩平家に移設され、次いで蓮華寺に移設された[1]。製作された時代をよく表し、気品高い石造物であるとされる[5][6]。京丹後市指定文化財。
  • 震災供養塔[7] - 1927年(昭和2年)の北丹後地震後に建立された震災記念碑

交通アクセス

所在地
アクセス

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 網野町誌編さん委員会『網野町誌 下巻』網野町、1996年、pp.191-194
  2. ^ 網野町誌編さん委員会『網野町誌 下巻』網野町、1996年、p.88
  3. ^ a b c 梵鐘に刻まれた由来記。
  4. ^ デジタルミュージアム 指定文化財(建造物)一覧 京丹後市
  5. ^ 網野町誌編さん委員会『網野町誌 下巻』網野町、1996年、p.249
  6. ^ デジタルミュージアムC2元尾坂寺宝篋印塔 京丹後市
  7. ^ 震災供養塔(蓮華寺) 京丹後市

参考文献

  • 網野町誌編さん委員会『網野町誌 下巻』網野町、1996年

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  蓮華寺 (京丹後市)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「蓮華寺 (京丹後市)」の関連用語

蓮華寺 (京丹後市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



蓮華寺 (京丹後市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの蓮華寺 (京丹後市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS