花谷清とは? わかりやすく解説

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花谷清

花谷清の俳句

ゲルニカ」に防弾硝子軋む
ひとつ遅れて渚へふたつ冬帽子
ひとへ反る有刺鉄線雲の峰
ぼくの目に君きみの眼にいわし雲
まだ凍てぬブーケ残されただ雪野
みどり差す眼の奥の果てしなく
やや白き素数ちりばめ冬木立
オデッサもクリミアもゆめ雪の原
ストローの挿されて残る街晩夏
ダブルベッドの広き片側夏時間
パブロフの犬に挑まれ涼しかり
ヨットの帆三角になり線になり
一月に最も遠い十二月
冬三日月のふたつの尖り繋ぎたし
台風に目ありピエロに泪あり
唇へもどる口笛春浅し
外套を函の形に畳みけり
天井扇ゆっくりリリー・マルレーン
寒林は地球の呼吸するところ
寒柝の初々しきは人の声
息止めるハグへ余寒のX線
息白くなる扉から国境
捕虫網もたぬ少女に導かれ
数式に白墨くだけ散りし冬
曲りたる時間の外へ蝸牛
木の実降るわが言語野のけもの径
未定義の記号のごとき額の花
水の輪に萍の輪の従えり
水蜜桃の全きまでの擬対称
没頭のときは無時間ほととぎす
波音を砕く波音鷹柱
滴りの光や誰のものでもなく
直前に最も乱れ独楽止まる
真夏日の森は聖堂鳥睡り
眼底に拭けぬ残像草城忌
着ぶくれて象の視線の外にいる
秋澄めり殊に疏水の水笑窪
空席に空の存在四月来る
管は笛面は打楽器謝肉祭
縞馬の影に縞なき広島忌
羽子板の窪みの数よ妹よ
虫籠に入り学名で呼ばれたる
蜩に鳴く悦楽のありぬべし
親展の封書に小窓小鳥来る
鍵束に覚えなき鍵星迎え
閉じる眼の向うが遥か白梟
霜柱砂つぶ容れず砂の中
青くるみ死者は生者の内にのみ
頬杖は伝染します春の蟬
鱗粉にまみれし指よ蝶放ち
 




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