腎性尿崩症の原因としての低カリウム血症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 08:21 UTC 版)
「低カリウム血症」の記事における「腎性尿崩症の原因としての低カリウム血症」の解説
しばしば、教科書では高カルシウム血症と低カリウム血症を同時に扱うことがある。両者とも集合管のADH感受性を低下させ腎性尿崩症を起こすことが知られている。悪性腫瘍患者の高カルシウム血症と糖尿病患者の低カリウム血症に伴う腎性尿崩症は患者を死に至らせることもあるため注意が必要である。糖尿病性昏睡での治療失敗の原因の多くはカリウムの補正が足らず、極度の脱水の患者が腎性尿崩症にいたり、さらに脱水が助長されるという悪循環によるものである。しかし高カリウム血症も不整脈により死に至る病態であるため、このさじ加減は非常に難しい。
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