羅漢寺 (甲斐市)とは? わかりやすく解説

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羅漢寺 (甲斐市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 16:28 UTC 版)

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羅漢寺 らかんじ

天台山 羅漢寺
(2018年10月31日撮影)
所在地 山梨県甲斐市千田4835
位置 北緯35度44分15.2秒 東経138度33分48.1秒 / 北緯35.737556度 東経138.563361度 / 35.737556; 138.563361座標: 北緯35度44分15.2秒 東経138度33分48.1秒 / 北緯35.737556度 東経138.563361度 / 35.737556; 138.563361
山号 天台山
宗旨 曹洞宗
本尊 阿弥陀如来
開基 伝・俊屋桂彦、伝・有金(開山)
中興年 伝・大永年間(1521年 - 1527年
中興 伝・俊屋圭彦
札所等 甲斐百八霊場第六十四番
文化財 木造阿弥陀如来坐像、木造五百羅漢像(県文化財)
法人番号 5090005000445
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羅漢寺(らかんじ)は、山梨県甲斐市千田にある寺院。現在は曹洞宗寺院で、山号は天台山、本尊阿弥陀如来

沿革

現在の羅漢寺は山梨県を代表する景勝地の一つ昇仙峡にあり、荒川右岸、標高1058メートルの羅漢寺山南東山麓に位置する。かつては「北山筋の高野山」と呼ばれた真言宗寺院で、旧地は現在地からさらに北西に位置し、荒川支流の羅漢寺沢沿いの斜面上にあった。

甲斐国では平安時代天台・真言密教の影響で山岳信仰が成立し、甲信国境の金峰山富士信仰と並ぶ御獄信仰の山となり、羅漢寺はその拠点となる修験道場であった。『甲斐国社記・寺記』によれば創建年代は不明だが、開祖は天台座主有金、開山は俊屋桂彦であるという。『甲斐国志』では創建は戦国時代大永年間(1521年 - 1527年)で、中山広厳院(笛吹市一宮町金沢)4世住職の俊屋圭彦が中興して末寺とし、曹洞宗に改めたとしている。

諸堂は慶安4年(1651年)3月の火災で焼失して廃寺(羅漢寺廃寺)となり現在地に移転したと考えられているが、『国志』によれば小堂が建てられて活動が続けられていたという。昭和60年(1985年)には寺域の発掘調査が実施され、本堂や庫裏の遺構が確認され、陶磁器や金属製品などの遺物も出土している。

文化財

県指定文化財
  • 木造阿弥陀如来坐像 - 昭和59年(1984年)11月8日指定
  • 木造五百羅漢像 - 昭和59年(1984年)11月8日指定

参考文献

  • 笹本正治「天台山羅漢寺をめぐって」『甲斐の美術・建造物・城郭』(岩田書院、2002)
  • 研究例会「御獄信仰と羅漢寺-問題提起-」『甲斐路61』(山梨郷土研究会、1987)
    • 清雲俊元「甲斐金峰山信仰について」
    • 末木健「羅漢寺跡発掘調査報告」
    • 上松又次「天台山羅漢寺などの彫刻」
    • 羽中田壮雄「御獄路南・西口の石造美術」

関連項目




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