罐と缶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:27 UTC 版)
「缶」(フ)は「素焼きの甕(かめ)」を表す字で、「罐」(カン)が旁に「歡」(新字体は「歓」)の偏と同じ音符を持つ形声文字で、英語・canの音訳で「金属製の缶」を表す字であった。常用漢字に「缶」が追加された時には、すでに「缶」は本来の意味を失って「罐」の略字として用いられていたため、「缶」が採用されて「罐」が旧字体となった。ほかの旧字体に比べて比較的遅くまで「罐」が正式だったため、「ドラム缶工業会」が1987年まで「ドラム罐工業会」の表記を採用していたほか、社名に「罐」のつく企業は東洋製罐、北海製罐、日本製罐など多数存在し、その多くが製缶業者である。
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