ベズーの等式
ベズーの等式(ベズーのとうしき、英: Bézout's identity)は初等整数論における定理である。ベズーの補題(ベズーのほだい、英: Bézout's lemma)とも呼ばれる。
ベズーの等式 ― a と b を 0 でない整数とし、d をそれらの最大公約数とする。このとき整数 x と y が存在して
- ax + by = d
となる。さらに、
- d は ax + by と書ける最小の正の整数であり、
- ax + by の形のすべての整数は d の倍数である。
x と y は (a, b) のベズー係数 (Bézout coefficients) と呼ばれる。それらは一意的ではない。ベズー係数の組は拡張ユークリッドの互除法によって計算できる。a と b がどちらも 0 でなければ、拡張ユークリッドの互除法から