緑色の獣とは? わかりやすく解説

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緑色の獣

作者村上春樹

収載図書レキシントンの幽霊
出版社文芸春秋
刊行年月1996.11

収載図書レキシントンの幽霊
出版社文芸春秋
刊行年月1999.10
シリーズ名文春文庫

収載図書村上春樹全作品19902000 3 短篇集2
出版社講談社
刊行年月2003.3

収載図書象の消滅村上春樹短篇選集 1980-1991
出版社新潮社
刊行年月2005.3

収載図書はじめての文学 村上春樹
出版社文藝春秋
刊行年月2006.12


緑色の獣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/05/26 09:19 UTC 版)

緑色の獣」(みどりいろのけだもの)は、村上春樹短編小説

概要

初出 『村上春樹ブック』(「文學界」1991年4月臨時増刊)
収録書籍 レキシントンの幽霊』(文藝春秋、1996年11月)

村上によれば執筆時期は1990年秋頃。「氷男」とふたつ一緒に書いた記憶があるという[1]

80年代末から90年代初頭にかけて、村上は女性が主人公の短編小説を集中的に書いた。「眠り」(1989年)、「加納クレタ」(1990年)、「ゾンビ」(1990年)、「氷男」(1991年)などである。本作「緑色の獣」も同様に女性が主人公の物語である。

英訳

タイトル The Little Green Monster[2]
翻訳 ジェイ・ルービン
初出 The Elephant Vanishes』(クノップフ社、1993年3月)

あらすじ

夫がいつものように仕事に出ると、「私」にはもうやることがなかった。窓辺の椅子に座り、庭にある一本のの木を眺める。

どれくらい長くそこに座っていたのかわからないが、あたりがすっかり暗くなったころ、椎の木の根元の地面がもそもそと盛り上がった。地面は割れ、尖った爪のようなものが姿を見せた。そして穴の中からもそもそと緑色の獣が這い出てきた。獣は鼻の先を細くして、それをドアの鍵穴に突っ込み、鍵を開けた。

獣は言った。

ねえ奥さん、奥さん、私はここにプロポーズに来たですよ。わかるですか? 私は深い深いところであなたのことを想つておつたんですよ。それで我慢がきかなくなつて、ここに這い上がつてきたたたですよ。

脚注

  1. ^ 『村上春樹全作品 1990〜2000』第3巻、講談社、2003年3月、261頁。
  2. ^ 本作の内容と直接的な関係はないが、英語には「green-eyed monster」という成句がある。この言葉は「嫉妬」を意味する。

関連項目



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