紅砒ニッケル鉱(Nickeline)

兵庫県養父郡大屋町夏梅鉱山
NiAs 標本の幅約2.7cm
紅砒ニッケル鉱を含む球状の塊を切断した標本です。
淡い銅赤色をした部分が紅砒ニッケル鉱で、この夏梅鉱山では
蛇紋岩体中に球状の塊で産出します。
紅砒ニッケル鉱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/05 03:25 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動紅砒ニッケル鉱 nickeline | |
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紅砒ニッケル鉱(カナダ産)
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分類 | ヒ化鉱物 |
化学式 | NiAs |
結晶系 | 六方晶系 |
へき開 | なし |
モース硬度 | 5.5 |
光沢 | 金属光沢 |
色 | 淡銅赤 |
条痕 | 黒 |
比重 | 7.8 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
紅砒ニッケル鉱(こうひニッケルこう、nickeline)は、蛇紋岩、橄欖岩、変成マンガン鉱床中などに見られる砒化鉱物の一つ。組成はNiAs。ヒ素がアンチモンに置き換わると紅安ニッケル鉱(Breithauptite, NiSb)となる。
通常は粒状であるが、ゲルスドルフ鉱とともに大きな球状塊となることもある。
発見当初は銅と考えられていたが銅を抽出できなかったため、「悪魔の銅」と呼ばれた。1751年、アクセル・フレドリク・クルーンステットが本鉱から新元素を発見し、「悪魔の銅」にちなんでニッケルと命名した。その後ニッケルにちなんで"niccolite"と命名されたが、後に修正された。
希少なため、ニッケル資源としては本鉱よりもペントランド鉱、珪ニッケル鉱の方が重要である。
参考文献
関連項目
外部リンク
- nickeline - Mindat.org
固有名詞の分類
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