笹の越隧道とは? わかりやすく解説

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笹の越隧道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/26 15:01 UTC 版)

笹ノ越隧道(明治~昭和20年代)
概要
位置 高知県高岡郡四万十町
現況 改修済み(当データは改修前)
所属路線名 営林署林道森ヶ内線[1]
起点 高知県高岡郡四万十町
終点 同上
運用
建設開始 1905年(明治38年)[2]
完成 1906年(明治39年)[2]
開通 1906年(明治39年)[2]
技術情報
構造 素掘り[2]
全長 約108m[2]
高さ 約2.3m[2]
約1.8m[2]
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笹の越隧道(昭和20年代~)
笹の越隧道抗口
概要
別名 笹ノ越トンネル
位置 高知県高岡郡四万十町
現況 供用中
所属路線名
作屋影野停車場線[3]
起点 高知県高岡郡四万十町勝賀野
終点 高知県高岡郡四万十町魚ノ川
運用
改築 1952年(昭和27年)拡幅工事[2]
管理 高知県
通行対象 自動車軽車両歩行者
通行料金 無料
技術情報
構造 コンクリート巻
全長 98m[2]
道路車線数 1
高さ 3.6m[2]
5m[2]
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笹の越隧道(ささのごえずいどう)は、高知県四万十町にある高知県道323号作屋影野停車場線の道路トンネル。2021年現在のトンネルは昭和20年代に改修されたもので、それ以前の窪川営林署が建設した林道森ヶ内線時代のトンネルは明治時代に掘削、利用された。

概要

1904年(明治37年)、松葉川にある国有林の木材搬出のため、当時の松葉川村森ヶ内から仁井田村下呉地まで約20kmの林道が計画され、その林道の難所となりそうな笹之越にはトンネルを通すこととした。トンネル工事は機械の調達がうまくいかず、ノミなどの道具によってほぼ人力で掘削された。林道時代のトンネルは内部は素掘り、トンネル抗口は補強のために石積みの上に煉瓦のアーチが施されていた。木材輸送は道路横に敷設されたレールを使って森林軌道により行われていたが、林道の道路部分は馬車や歩行者も通行していた。

時代が下ると鉄道輸送の需要がなくなり、道路需要が拡大したため、それに対応するために当トンネルも拡幅工事の上、コンクリートで施工された。改修工事の完成年次はトンネル点検記録で1948年[3]、窪川町史で1952年[2]と記載されている(トンネル抗口の扁額には笹之越隧道の文字の下に昭和二十三年十二月竣工と掘られている)。


沿革

  • 1904年(明治37年):計画立案
  • 1905年(明治38年):起工
  • 1906年(明治39年):完成
  • 1952年(昭和27年):拡幅およびコンクリート巻に改修


脚注

  1. ^ 窪川町史 p711
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 窪川町史 p725
  3. ^ a b 四国地方整備局 トンネル点検結果”. 2021年7月2日閲覧。

参考文献

  • 窪川町史



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