第2巻命題12
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 08:09 UTC 版)
ユークリッド原論第2巻命題12では、鈍角三角形の鈍角に対応する第二余弦定理がピタゴラスの定理を用いて示されている。現代的に書けば γ > π/2 のとき B から AC に下ろした垂線の足を H とする。H は線分 AC 上ではなく AC を C の方へ延長した半直線上にある。d = CH, h = BH として △ABH と △CBH にピタゴラスの定理を適用すると c 2 = ( b + d ) 2 + h 2 d 2 + h 2 = a 2 {\displaystyle {\begin{aligned}&c^{2}=\left(b+d\right)^{2}+h^{2}\\&d^{2}+h^{2}=a^{2}\end{aligned}}} となり c 2 = b 2 + 2 b d + d 2 + h 2 = a 2 + b 2 + 2 b d {\displaystyle {\begin{aligned}c^{2}&=b^{2}+2bd+d^{2}+h^{2}\\&=a^{2}+b^{2}+2bd\end{aligned}}} となる。 余弦関数を用いた表現では、鈍角に対する余弦が負になることに気を付ければ d = −a cos γ である。
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