第十二章 現代文の条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 04:52 UTC 版)
「文章読本 (丸谷才一)」の記事における「第十二章 現代文の条件」の解説
本文より : 「西欧の文章には関係代名詞とか関係副詞とか、いろいろ調法なものがある。実は、彼らの文章の多層的な体質、屈曲した構造、まるで螺旋階段のやうに昇つてゆく立体的な構造は、これらの関係詞に負ふところすこぶる大きいのだ。」「われわれが失つた最大のものは、古典主義とでも名づけるしかない何かで、これはおほよそのところ伝統性と趣味性によつて成立つと言つてよい。(中略) そしてこの一世紀の日本は、伝統の否定をはなはだ大がかりに実験したのである。それはほとんど、世界に冠たるくらゐの新しがり方だつたらう。」
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