笠井スイ
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笠井 スイ(かさい スイ、1984年 - 2025年9月12日[1])は、日本の漫画家。長野県在住。
生涯
2008年10月、『Fellows!』(エンターブレイン刊)創刊号の読切「花の森の魔女さん」にてデビュー。
2009年6月より、初の連載となる『ジゼル・アラン』をスタート。2010年に初のコミックスとなる『ジゼル・アラン』1巻が発売された際には、東京都神田神保町三省堂書店にて原画展が開催されたほか、全国のコミックとらのあなで複製原画展が開催されている[2]。 その後、『ジゼル・アラン』は単行本5巻が出版されていたが、2014年より病気療養により連載休止中となっていた。休載後もSNSの発信などは継続しており、2022年にはnoteで「双極性障害II型」と診断され、入院したことも明かしていた。
2025年9月28日に本人の公式Xアカウントおよび出版社より発表があり、「9月12日に永眠」したことが明らかにされた[1][3]。Xには9月9日まで更新が続けられていた[4]。
作品
連載中
- ジゼル・アラン(2009年 - 、 KADOKAWA 〈ビームコミックス〉、既刊5巻)(2015年7月時点)
- 第1巻から第3巻の単行本発売元は「発行:エンターブレイン / 発売:角川グループパブリッシング」。
読み切り
- 花の森の魔女さん(『Fellows!』volume1[5])
- 月夜のとらつぐみ(『Fellows!』volume2[5])
- 水面の翡翠(『Swimsuits Fellows! 2009』[5])
- 仏頂面のバニー(『Fellows!』volume3[5])
- 遥かファンティエット(『Costume Fellows! 2011』[5])
- 瞼に咲く花(『ハルタ』volume5[6])
- カバー・ストーリー(『ハルタ』volume17)
短編集
- 月夜のとらつぐみ(エンターブレイン、ビームコミックス、2011年5月14日発行、ISBN 978-4-04-727293-4)[5]
- 花の森の魔女さん
- 月夜のとらつぐみ
- 水面の翡翠
- 仏頂面のバニー
- 遙かファンティエット
- Story Teller Story [story:01 ERISA](2007年8月 個人誌にて発表)
- Story Teller Story [story:02 NANCY](2008年2月 個人誌にて発表)
- 猫とパンケーキ (2008年5月 個人誌にて発表)
- マリア様のいない町 -Story of Carocheila-(エンターブレイン、ハルタコミックス、2018年6月15日発行、ISBN 978-4-04-735151-6)
- Solitide (2004年10月 個人誌にて発表)
- 金雀枝 (2005年10月 個人誌にて発表)
- 瞼に咲く花 (『ハルタ』 volume5)
- 名もなき羊たちの町 -Story of Carocheila-(エンターブレイン、ハルタコミックス、2018年6月15日発行、ISBN 978-4-04-735196-7)
- カミキリ (2005年8月 個人誌にて発表)
- Scissor (2006年2月 個人誌にて発表)
出典・脚注
- ^ a b NAK (2025年9月28日). “漫画家・笠井スイさんが永眠、親族がXで報告 悲しみの声「ジゼル・アラン大好きだった」(1/2ページ)”. zakⅡ. 2025年9月28日閲覧。
- ^ “Fellows! 新星・笠井スイ「ジゼル・アラン」発売で原画展”. コミックナタリー (2010年7月5日). 2015年12月14日閲覧。
- ^ sui kasai * 笠井スイ(親族一同) [@kasai_sui]「笠井スイは9月12日に永眠いたしました。」2025年9月28日。2025年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。X(旧Twitter)より2025年9月29日閲覧。
- ^ sui kasai * 笠井スイ[@kasai_sui]「(2025年9月9日の投稿)」『X(旧Twitter)』2025年9月9日。
- ^ a b c d e f “デビュー作も!「ジゼル・アラン」笠井スイの短編集発売”. コミックナタリー (2011年5月14日). 2015年12月14日閲覧。
- ^ “笠井スイの4年ぶり新作読切は幻想的な友情劇、ハルタで”. コミックナタリー (2013年6月15日). 2015年12月14日閲覧。
外部リンク
- 笠井スイのページへのリンク