私教類聚とは? わかりやすく解説

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私教類聚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/23 21:41 UTC 版)

私教類聚(しきょうるいじゅう)とは、奈良時代末期に吉備真備が子孫への訓戒のために著した書。現存せず、逸文のみが伝わる。全1巻。

拾芥抄』に38条の目録が、『政事要略』『河海抄』『覚禅抄』などに逸文が載せられているものの現存せず、偽書説もあるが、瀧川政次郎の真備晩年の宝亀年間に『顔氏家訓』などを参考にして編纂したとする説が有力視されている。また、逸文は和田英松によって整理されている。

儒教仏教を尊び、医術算術の実学的知識を重んじる一方で、道教予言を排し、博奕などを禁じる内容で『顔氏家訓』だけでなく、『論語』・『礼記』・『史記』などからの引用がみられる。

参考文献

  • 大曾根章介「私教類聚」(『国史大辞典 7』(吉川弘文館、1986年) ISBN 978-4-642-00507-4
  • 横田健一「私教類聚」(『日本史大事典 3』(平凡社、1993年) ISBN 978-4-582-13103-1
  • 狩野久「私教類聚」(『日本歴史大事典 2』(小学館、2000年) ISBN 978-4-09-523002-3



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