神の山 (ゲーム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/19 04:03 UTC 版)
Jump to navigation Jump to searchジャンル | ダンジョン探索RPG |
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対応機種 | Microsoft Windows(98/XP) |
開発元 | MENCHAN |
人数 | 1人 |
メディア | ダウンロードゲーム |
発売日 | 2007年4月17日 |
最新版 | 1.5/ 2008年7月22日 |
エンジン | RPGツクールXP |
その他 | フリーウェア 第2回ふりーむ!ゲームコンテスト 最優秀賞受賞作 要RPGツクールXP RTP |
『神の山』(かみのやま)は、2007年4月17日にフリーウェアとしてふりーむ!において公開され、第2回ふりーむ!ゲームコンテストで最優秀賞を受賞したMENCHANによるRPGツクールXP製のロールプレイングゲーム。最新版はベクターにおいて2008年7月22日に公開されたver.1.5となっている。
概要
ダンジョンの探索をメインとするファンタジーRPGとなっており、タイトルとなっている「神の山」に挑む青年アニンを主人公とする。山麓にある道標において主人公の記憶を辿ることができ、その内容はボスキャラクターを倒すごとに変化する[1]。
戦闘はシンボルエンカウントによって発生し、キャラクターのステータスは装備品によってのみ変化する。また入手した細胞から作られる「キメラ」を仲間とすることができる。「探索モード」を起動するとダンジョン内に隠された通路等を発見することができる。ただし、使用中は「集中力」を消費し、すでに残っていない場合は力を回復させるまで使用できない[1]。
制作背景
作者であるMENCHANは、突発的に「ダンジョンRPG」が作りたくなって制作を始めたが、面白いアイデアが浮かばずに一度お蔵入りとなっており、のちの製作を再開して完成させたと述べている[2][1]。そして本作は「テンポよいプレイ感覚」を目指した作品であり、戦闘のバランスやダンジョンの構造に気を遣い、また「退廃的な世界観」を演出するためのサウンドやグラフィックについて悩んだとも述べている[1]。
なおMENCHANによる作品としては、2006年に公開され『RPGツクールXP VALUE!』(2009年発売)においてサンプルゲームの一つとして収録された『鳥籠の少女』[3]や、コンテストパークweb 2007 Autumnにおいて銀賞を受賞した『怪光写真』[4]などがある。
評価
ふりーむ!ゲームコンテストでは、「特殊な雰囲気を始終統一して表現している」と評されており、「一般的な『やり込み』要素ばかりだが、うまくゲームバランスが保たれて」いるとも評されている。そして「様々な素材を集めて独自の世界観を作り上げるという、『フリーゲーム』ならではの良さがあった」と評価されている[2]。
ベクターの「新着ソフトレビュー」では、「幻想的なダンジョン探索RPG」として紹介され「特徴的なシステムに目がいきがちだが、良質で奥深いストーリーもちゃんと用意されている」と評されている[1]。
『ベストフリーゲーム300+α in DVD』(晋遊舎)では、「絵、音、空気すべてが絶望を演出する暗がりの中のRPG」として紹介され、「陰々滅々とした雰囲気ながら、なぜか引き込まれてしまう不思議な世界が魅力」の作品と評されている[5]。
ファミ通.comのコーナー「ツクールBlog」では、「安定した面白さ」を持ち「作者の趣向の一端が垣間見られる意欲作」と評されている[3]。
脚注
- ^ a b c d e 神の山 - 新着ソフトレビュー ベクター 2008年5月10日
- ^ a b 第2回ふりーむ!ゲームコンテスト:結果発表
- ^ a b XP VALUE!サンプルゲーム作者インタビュー 「鳥籠の少女」 - ウェイバックマシン(2015年4月2日アーカイブ分) ファミ通.com 2009年3月31日
- ^ コンテストパークweb 2007 Autumn Silver - ウェイバックマシン(2007年10月15日アーカイブ分)
- ^ 『ベストフリーゲーム300+α in DVD for Windows』晋遊舎、2008年、57頁。ISBN 978-4-88380-802-1
外部リンク
- MENCHAN SPOT - 公式サイト
- 神の山 (ゲーム)のページへのリンク