直弟子の思い出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 00:03 UTC 版)
以下は法嗣、関牧翁が師匠の関精拙に関しての思い出である。『名人といわれた清水焼の清水六兵衛さんが、関精拙管長に差し上げるために、自分で焼いた皿を天龍寺に持って来られた。会食後、後片付け最中、私はお客様の前で緊張していて、その大切な皿を持ち上げた瞬間、手をすべらせて真っ二つに割ってしまったのです。まさに全身から血が失せて氷づいたようになった。その時関精拙管長の声が聞こえたのです。「おい、怪我しなかったか」思いもかけぬ、労りの言葉と申し訳なさに、私はなぜか泣けて仕方がなかった。この言葉で私の運命は変わった。よし関精拙老師に、生涯仕えてみようと決心したのでした』。(関牧翁著 p20)
※この「直弟子の思い出」の解説は、「関精拙」の解説の一部です。
「直弟子の思い出」を含む「関精拙」の記事については、「関精拙」の概要を参照ください。
- 直弟子の思い出のページへのリンク