症状固定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 05:59 UTC 版)
症状固定(しょうじょうこてい)とは「治療を続けてもこれ以上治癒することがない時点」を示す[1]用語とされるが、学術的な定義はない。
解説
この用語は主に損害保険会社や民事事件を扱う裁判所や調停などで使用されるが、法律用語ではない。
また医学用語でもないため、頸損や脊椎を交通事故で損傷後、リハビリテーションを続けている患者に対してこの言葉を言う医師は困惑するのが一般的である。
多くの場合、損保保険会社が交通事故被害者などにこの用語を使用して、治療費の打ち切りをしてくることが多い。この言葉の定義が曖昧であることに加えて、損保保険会社も正しく説明することなく、不合理かつ不条理な損保会社の一方的な主張となっているのが現実である[2]。
多くの被害者は通常の生活を奪われている場合も少なくなく、治療中で精神的に負担を強いられている中で判断力が衰えていることもあり、むしろそれを狙って治療費の支払いを減らす目的のために、この用語を使用する[3]。
弁護士、裁判所もこの用語を使用しているとされる[4][5]。
脚注
- ^ 3.2 判旨1について:健康保険の保険者による症状固定後の治療費における保険給付に関する求償請求の可否
- ^ 交通事故の被害者をさらに傷つける…保険会社の汚い手口とは? | 幻冬舎ゴールドオンライン
- ^ 症状の軽重」を通院期間で判断されるケースも:交通事故…保険会社の手口「治療費打ち切り」に泣く被害者たち | 幻冬舎ゴールドオンライン
- ^ 柏原諒輪「賠償金抑えようとする損保会社、医療費支払い拒否・心に傷負わせる主張…事故後の「二次被害」深刻」『読売新聞』2022年3月15日。
- ^ 健康保険の保険者による求償請求に関する一考察
外部リンク
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