病弱説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 14:22 UTC 版)
『太平記』巻第25では、四條畷の戦いに出陣する直前の正行が、人の世は先が見えないから、病に侵されて早世することもあろうが、それでは不忠・不孝となるので、そうなる前に雌雄を決したい、と後村上天皇の伝奏である四条隆資に述べる場面がある。『太平記』ではあくまで一般論として、武士であるからには病によって床の上で死ぬよりは戦場で死にたい、と述べているのみだが、1600年ごろに書かれた陽翁の創作物『太平記評判秘伝理尽鈔』では、このときに実際に正行が病弱であった、と描かれた。しかし、正行が病弱だったとする史料的根拠はない。
※この「病弱説」の解説は、「楠木正行」の解説の一部です。
「病弱説」を含む「楠木正行」の記事については、「楠木正行」の概要を参照ください。
- 病弱説のページへのリンク