猪之頭湧水群とは? わかりやすく解説

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猪之頭湧水群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 02:22 UTC 版)

猪之頭湧水群(いのかしらゆうすいぐん)は静岡県富士宮市にある富士山地下水の湧泉群である。富士箱根伊豆国立公園に位置する。

概要

富士山溶岩中の地下水が湧出したものであり[1]、日量合計12万m3もの湧出量を有する[2]。また芝川の源流にあたり、ニジマスの養殖地や[3]ワサビの栽培地としても知られる[4]

湧出地点は古富士泥流と新富士溶岩流の境界が地表に露出した地点に多いとされる[3]。かつては湧水量の増減が認められたこともあり、1958年(昭和33年)に渇水期が[5]1982年(昭和57年)には増水が認められた[6]

環境省により「重要湿地」に指定されている[7]

湧水群を構成するもの

猪之頭湧水群のうち、富士宮市の「保存湧水池」に指定されている箇所として[8]、以下の地点がある。

所在地(保存湧水池指定番号) 湧水量・日量(m3)   位置/座標値 画像
猪之頭538-1地先(陣馬の滝)(6) 48,000 地図
猪之頭2616-1地先 (7) 14,000 地図
猪之頭2601地先(8) 13,000 地図
猪之頭536地先(9) 13,000 地図
猪之頭698-1地先(10) 13,000 地図
猪之頭862-1地先 (猪之頭伊勢大神明宮)(11) 2,600 地図
猪之頭1565-1地先(12) 13,000 地図

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 国土地理院(猪之頭湧泉群)
  2. ^ 富士山推薦書正式版(日本国) (PDF)
  3. ^ a b 土(2010) p.73
  4. ^ ふじあざみ49号(富士砂防事務所)
  5. ^ 鮫島輝彦、「猪之頭の湧泉群」『地学しずはた』18号、1959年
  6. ^ 「記録的な湧水量 猪之頭水源地 音止めの滝も三本に」『日刊岳南朝日』、1982年9月26日(第8965号)
  7. ^ 猪之頭湧水群(環境省)
  8. ^ 富士宮市HP (PDF)

参考文献

  • 土隆一 『静岡県地学のガイド:静岡県の地質とそのおいたち』コロナ社〈地学のガイドシリーズ〉、2010年。ISBN 978-4-33907-546-5 

関連項目

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