物性、構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/11 17:03 UTC 版)
室温ではペロブスカイト構造であり、格子長は a = 3.904 Å、c = 4.150 Åと6 %もの大きな異方性がある。この歪みが原因となって大きな自発分極が生じており、その値は0.057 Cm2以上である。このため圧電定数も高いが、分極条件がネックとなってバルク圧電体としての利用が難しいとされる。温度上昇に伴い495 °Cで相転移し、立方晶系の常誘電体となる。立方晶での格子長は3.96 Å。 ジルコン酸鉛で一部を置換したチタン酸ジルコン酸鉛(II) (Pb(Zr,Ti)O3) は圧電素子の材料として広く利用されている。
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