灰色の雲とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 灰色の雲の意味・解説 

暗い雲

(灰色の雲 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/28 14:45 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
冒頭の2小節で提示される四度和音

暗い雲》S.199 は、フランツ・リスト1881年に作曲したピアノ曲である。

概要

晩年のリストの作風はより実験的かつ短く単純になっている。4度音程(ならびに増4度)による和声進行に依拠しており、増三和音の響きも含んでいる。当時としては異例の非機能的な和声法によっており(シェーンベルクの実験より四半世紀も先んじている)、調性感に極めて乏しい。最後から2つ目の和音は、20年近く後にスクリャービンが用いた神秘和音と同一と見なすことができる[1]

原題はフランス語で“Nuages Gris ”。これは日本語にすると「灰色の雲」となるが、リスト自身によってドイツ語の題名“Trübe Wolken”も付けられており、「暗い雲」「不安な雲」という訳名は、後者に由来する。このような事情から、日本における訳語はいずれも通用しており、今のところ一本化されていない。

スタンリー・キューブリックの遺作映画『アイズ・ワイド・シャット』のサウンドトラックにも利用されている。

関連事項

  • R.W.-ヴェネツィア
  • 悲しみのゴンドラ
  • 眠れぬ夜 (問いと答え)
  • 夜想曲 (夢の中で)
  • 凶運!
  • 無調のバガテル

出典

  1. ^ 野本由紀夫 『新編 世界大音楽全集 リスト ピアノ曲集II』 音楽之友社、1991年。 

外部リンク


「灰色の雲」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「灰色の雲」の関連用語

灰色の雲のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



灰色の雲のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの暗い雲 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS