溶接における混合ガス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 10:07 UTC 版)
溶接、特にアーク溶接において、溶接部に空気が混入することを避けるために混合ガスが用いられることがある。溶接で溶融している金属に空気が接すると、大量の窒素が金属の中に溶け込む。溶融金属が凝固する際、この窒素が一気に析出し泡となってそのまま固まってしまう。この状態になると溶接部分の機械的強度が著しく低下し、接合部分が非常にもろくなってしまう。そのため空気中でアーク溶接を行うには何らかの方法で空気と溶接部を遮断する必要があるのである。このように溶接部を空気から遮断するために用いられるガスのことをシールドガスと呼ぶ(シールドガスのアーク溶接における役割、機能についてはシールドガスおよびアークとシールドガスに詳述)。 シールドガスとして用いられる混合ガスとしては、不活性ガス(アルゴンなど)と二酸化炭素の混合ガスが有名である。この混合ガスを用いて行うアーク溶接を特にマグ溶接と呼ぶ。
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