湿拓とは? わかりやすく解説

しっ‐たく【湿拓】

読み方:しったく

拓本をとる技法の一。対象物に紙を当て湿らせ密着させたのちに墨を含んだたんぽでたたくことで凸部写し取る。→乾拓

[補説] 古来拓本といえば湿拓のことで、乾拓明治期日本生まれた技法


湿拓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 05:45 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

湿拓(しったく)は紙を湿らせて対象物に張り、その後タンポで墨をつけてとる拓本。湿拓法(直接湿拓法)と間接湿拓法がある[1][2]

概要

直接湿拓法は対象に直接墨をつけ、形を紙に写し取る[1][3]。できあがった拓本は左右が逆になる[3]。間接湿拓法は対象に紙を置いて、湿した綿などで紙が貼り付くように押しつけた後、タンポで墨を紙につけていく[1][3]。間接湿拓法は対象を墨で汚さず、乾拓法に比べて細かなところまで写すことができる[3]

紙が十分に乾かないうちに墨を打ったり、強く打ち過ぎたりすると、紙の裏まで墨が浸透して対象を汚す可能性がある[4]。対象の状態に応じて用具や素材を変えたり、墨の濃淡や打ち方の強弱を変えるなどの工夫が必要である[4]

中国山東省泰山で湿拓をする様子

脚注

  1. ^ a b c ひかりで拓本をとる - なぶんけんブログ”. www.nabunken.go.jp. 2021年8月18日閲覧。
  2. ^ 石碑を写す拓本の妙技│41号 和紙の表情:機関誌『水の文化』│ミツカン 水の文化センター”. www.mizu.gr.jp. 2021年8月18日閲覧。
  3. ^ a b c d 拓本について教えてください”. www.rekihaku.city.yokohama.jp. 公益財団法人 横浜市ふるさと歴史財団 埋蔵文化財センター. 2021年8月18日閲覧。
  4. ^ a b 石碑を写す拓本の妙技│41号 和紙の表情:機関誌『水の文化』│ミツカン 水の文化センター”. www.mizu.gr.jp. 2021年8月18日閲覧。

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「湿拓」の関連用語

1
拓本 デジタル大辞泉
76% |||||

2
乾拓 デジタル大辞泉
56% |||||

3
14% |||||


湿拓のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



湿拓のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの湿拓 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS