海佐知毘古と山佐知毘古
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 02:27 UTC 版)
「山幸彦と海幸彦」の記事における「海佐知毘古と山佐知毘古」の解説
古事記では火照命(ほでりのみこと)は海佐知毘古(うみさちびこ)(漁師)として大小の魚をとり、火遠理命(ほおりのみこと)は山佐知毘古(やまさちびこ)(猟師)として大小の獣をとっていた。火遠理命は兄の火照命に互いの道具の交換を提案した。火照命は三度断ったが、少しの間だけ交換することにした。火遠理命は兄の釣針(海佐知)で魚を釣ろうとしたが1匹も釣れず、しかもその釣針を海の中になくしてしまった。兄の火照命も獲物をとることができず、「山佐知も己が佐知さち、海佐知も己が佐知さち(山の幸も海の幸も、自分の道具でなくては得られない)」と言って自分の道具を返してもらおうとした。火遠理命が釣針をなくしたと告げると、火照命は火遠理命を責め取り立てた。火遠理命は自分の十拳劔から1000の釣針を作ったが、火照命は「やはり元の釣針が欲しい」として受け取らなかった。 火遠理命が海辺で泣き悲しんでいると、塩椎神(しおつちのかみ。潮流の神)がやって来た。火遠理命が事情を話すと、塩椎神は小船を作って火遠理命を乗せ、綿津見神(海神・わたつみ)の宮殿へ行くように言った。
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