浮遊インダクタンス

超電導用語解説集

浮遊インダクタンス

超電導体の回路パターンのインダクタンス値は、回路パターンの寸法から算出することができる。しかしこの計算法では算出されないインダクタンスが存在する。これを総称して浮遊インダクタンスと呼んでいる。たとえば、回路パターンの曲がり部分、超電導層や層間絶縁層が幾重にも積み重なった部分、回路パターン内で電流が不規則に分布して流れる部分などで、算出不可能な浮遊インダクタンスがある。この浮遊インダクタンスをできるだけ小さくして、インダクタンスの設計の精度を上げることが重要である。