洞中古墳群とは? わかりやすく解説

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洞中古墳群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/22 01:49 UTC 版)

1号墳(右)・2号墳(左奥)
洞中古墳群
洞中古墳群の位置
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洞中古墳群(どうなかこふんぐん)は、兵庫県丹波篠山市曽地中(そうじなか)にある古墳群。2基が丹波篠山市指定史跡に指定されている。

概要

兵庫県中東部、篠山盆地南東縁の篠山川左岸の台地上に営造された古墳群である。計3基[1][2](または4基[3])の古墳から構成される。

古墳群のうち2号墳前方後円墳で、墳丘長35メートルを測る[4]。埋葬施設を片袖式の横穴式石室とし、石室全長は約10.7メートルを測る[4]。横穴式石室を有する前方後円墳である点で注目される[5]。また1号墳は2号墳に後続する時期の円墳で、埋葬施設を両袖式の横穴式石室とする。巨石を用いた、石室全長約15メートルを測る丹波地方で最大規模の横穴式石室である[1][6]。古墳群の営造時期は古墳時代後期の6世紀頃(1号墳は6世紀後半頃[4])と推定される。

1号墳・2号墳の古墳域は1968年昭和43年)に篠山町指定史跡(現在は丹波篠山市指定史跡)に指定されている[7]

一覧

洞中古墳群の一覧[2][3][4]
古墳名 座標 形状 規模 埋葬施設 史跡 備考
1号墳 位置 円墳 直径30m 両袖式横穴式石室 丹波篠山市指定史跡 石室は丹波地方で最大規模
2号墳 位置 前方後円墳 墳丘長35m 片袖式横穴式石室 丹波篠山市指定史跡
3号墳 位置 横穴式石室 墳丘削平、石材露出
4号墳 円墳 直径10m

文化財

丹波篠山市指定文化財

  • 史跡
    • 洞中古墳一号 - 1968年(昭和43年)9月25日指定[7]
    • 洞中古墳二号 - 1968年(昭和43年)9月25日指定[7]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 洞中古墳群(平凡社) 1999.
  2. ^ a b 行政地区マップ > 58 (PDF) (リンクは兵庫県立考古博物館)。
  3. ^ a b 記念物 (PDF) (リンクは篠山市ホームページ)。
  4. ^ a b c d 史跡説明板。
  5. ^ 洞中古墳二号 (PDF) (丹波篠山市)。
  6. ^ 洞中古墳一号 (PDF) (丹波篠山市)。
  7. ^ a b c 篠山市の文化財 市指定文化財(丹波篠山市ホームページ)。

参考文献

(記事執筆に使用した文献)

関連文献

(記事執筆に使用していない関連文献)

  • 『篠山市の指定文化財』篠山市教育委員会地域文化課、2000年。 

外部リンク




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