武州正藍染とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 武州正藍染の意味・解説 

青縞

(武州正藍染 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 03:30 UTC 版)

2014年9月現在、羽生駅構内に掲げられている青縞の染物

青縞(あおじま)は、埼玉県羽生市など、埼玉県北部地域で江戸時代末期ごろから生産されている藍染物の伝統工芸品。武州織物武州正藍染とも。

歴史

天明期に、現在の羽生や加須行田騎西など北埼玉での栽培が開始されたことに伴い、農家の主婦が農閑期を利用して家族の衣服を作ったことが発祥とされる。最盛期を迎えた明治40年代には、当時の羽生町を中心とする同地域の一大産業となり、藍染め職人が200軒以上の紺屋を構えた[1]

2008年9月19日には、羽生市・加須市・行田市で生産された正藍染を施した織物と、その織物を用いて生産された被服の一部が、「武州正藍染」として特許庁地域団体商標に登録された[2]。藍染めの普及などの活動を行う武州織物工業協同組合(昭和24年設立)の現在の組合員数は14軒で、うち11軒は羽生市に立地する[1]。資料館を併設する武州中島紺屋がある。

特徴

藍の葉から「自然発酵建て」により採取した染料を用い、手染めで染色する。糸の段階で染める糸染めと、布にしてから染める型染めがあるが、青縞の多くは前者の手法で生産される。色調をもとに、「武州紺織」と「武州唐桟」に大別される[3]

利用

武州紺織は、藍の濃淡だけの素朴でシンプルなデザインを活かし、剣道着などに使われる。全国で生産される正藍染の剣道着のうち、8割が武州紺織といわれる[1]

脚注

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「武州正藍染」の関連用語

武州正藍染のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



武州正藍染のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの青縞 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS