正米商とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 正米商の意味・解説 

正米商

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/19 09:24 UTC 版)

正米商(しょうまいあきない)とは、江戸時代に行われた取引の形態である。

概要

正米商はその名の通り、正米(現物米穀)を取引するものである。

ただし、当時の日本最大の米取引所である大坂堂島米会所では米切手を現銀にて取引する形態が取られていた。米切手は追出し[1]が30日以内と定められていた[2]ため、現物取引に近いものとみなされていた。

正米商は正米市場において原則100石単位(例外的に「端物」として10石単位)にて行われ、実際の取引は米問屋などから依頼を受けた仲買人が行った。『堂島米相場習慣法旧記』には「正米商仕法」について「正米は米性の善悪、内実の多寡を見定め、時々直立を以て売買する」と記されている。米問屋は仲買人から入手した米切手を蔵屋敷にて呈示して正米を受け取り、各方面に販売した。

後に、米切手投機目的で取引されるようになり、建物米[3]の米切手を対象とした 帳合米商 ちょうあいまいあきない 石建米商 こくだてまいあきないが米取引における主流となっていった。

注釈

  1. ^ 蔵米蔵屋敷に取りに行く期限
  2. ^ 後には翌年または翌々年を追出しとした米切手が出され、為替の代用として利用されるようになる。
  3. ^ 将来収穫される米を想定した架空の米穀(空米)

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「正米商」の関連用語

正米商のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



正米商のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの正米商 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS