歌まくら_(喜多川歌麿)とは? わかりやすく解説

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歌まくら (喜多川歌麿)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/06 20:11 UTC 版)

『歌まくら』

歌まくら』(天明8/1788年刊)は12図掲載の春画[1][2]。序文、ほか艶話2編を所収する[3][4]

書入れはないが[5]、様式から喜多川歌麿の筆とされる春画本。版元は蔦屋重三郎[6]

艶話のうち、一篇は若い男が隣家の娘との色ごとを夢見る話であり、もう一篇は、伝説の女護ヶ島の女性らが、裸に南風を浴びて欲求不満を満たそうとする話である[3]。十帖目の扇子に詠まれた歌は、宿屋飯盛漁夫之利(鷸蚌之争、鴫蛤の争い)の故事にかけて、シギのくちばしが貝に挟まるを恋路にたとえた狂歌[3]

出典

  1. ^ 浅野 & クラーク (1995), p. 14.
  2. ^ 永原慶二石上英一岩波日本史辞典岩波書店、1999年、294頁。ISBN 978-4000800938https://books.google.com/books?id=RoCyAAAAIAAJ&q=歌まくら 
  3. ^ a b c Curator KF. “shunga; print (shelfmark OA+,0.133.1)”. British Museum. 2025年9月6日閲覧。 浅野 & クラーク (1995)の英文も一部抜粋。
  4. ^ 浅野 & クラーク (1995), pp. 277–278.
  5. ^ 早川聞多『おとなの愉しみシリーズ2 英語と現代文でたのしむ春画 喜多川歌麿「願ひの糸ぐち」』すばる舎、2014年、3頁。 ISBN 978-4799103586 
  6. ^ 浅野 & クラーク (1995), pp. 277–278: "絵師と版元の名は作品中には記されないが、様式から見て歌麿の作品であることは疑いない..画中の多くの着物には蔦屋重三郎の版元印によく似た蔦の紋が付いている。折帖の濃紺の表紙は当時蔦屋重三郎が出版した狂歌集の多くに見られるのと同じ"

参照文献




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