検断不入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/26 18:00 UTC 版)
検断不入は、アジールの自治的権能に基づくもので、外部権力によって犯罪者とされた者がアジールに駆け込んだ場合にアジール内において捜索・検挙することを拒否することができる権利である。伊藤正敏らが「絶対的無縁所」に分類する独立性の高いアジールでは、アジール内部で独自の検断権を持っていることが多く、この場合外部権力の検断権とアジールの検断権はしばしば対立した。検断不入はアジールの側が一定の武力を保持していなければ成立し難いものであったため、日本における中世の終焉(おおむね16世紀末とされる)に伴いほぼ消滅した。
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