松本康 (実業家)とは? わかりやすく解説

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松本康 (実業家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/29 23:14 UTC 版)

まつもと こう

松本 康
生誕 (1950-02-08) 1950年2月8日
日本 福岡県福岡市東区
死没 (2022-09-28) 2022年9月28日(72歳没)
住居 日本 福岡
国籍 日本
出身校 西南学院大学卒業
職業 実業家
肩書き JUKE RECORDS
オーナー
JUKE JOINT
元オーナー
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松本 康(まつもと こう、1950年昭和25年〉2月8日 - 2022年令和4年〉9月28日)は、日本実業家、福岡の輸入レコード店JUKE RECORDSの創立者。

福岡市内においてロックやブルースを中心とした海外直輸入のレコードおよびCD店ジューク・レコードの創立者兼店主。70年代後期から80年代にかけ福岡で盛んになった福岡のロック(めんたいロック)の誕生を陰から支え「6番目のサンハウス」と呼ばれる。当時マイナーで手に入りにくかったブルースや欧米のロックを塾長のかたちで紹介し、国内に広めることに尽力した。

経歴

福岡でレコード店を45年以上続けた松本康は地元福岡のみならず県外や関西・関東からも広く音楽の師として慕われ、周囲には音楽を愛する人たちが集まった。

西南学院大学に入学後、知人から声をかけられ1971年から博多区須崎町のロック喫茶「ぱわぁはうす」でアルバイトを始め、そこで鮎川誠サンハウスのメンバーと出合う。24才まで勤務。

ぱわぁはうすを辞めた後もロック喫茶などに通い音楽を聴いていた。友達と皆んなでレコードを買えば一枚の単価が安くなることからみんなに「一緒に輸入しようよ」と呼びかけたのがレコード屋を開くきっかけとなり、1977年5月25日に27才で福岡市天神[注釈 1]に輸入レコードの専門店「JUKE RECORDS[注釈 2](ジューク・レコード)」をオープンする。

1980年代は地元福岡で各種ロック・イヴェントへの参加、アンジーなど国内アーティスト達の自主制作盤を制作、FM福岡のラジオ番組「LET IT BEAT [注釈 3]」のDJなど多彩な活動をする。その後も多くのラジオ番組への出演やイヴェントの選曲などを手がける。

2003年、福岡市内親不孝通りの近くにロック・バー「JUKE JOINT(ジューク・ジョイント)をオープンする。

2022年9月28日、午前9時23分。肝細胞がんの為、福岡市内で死去[1][2]。葬儀は身内のみで執り行われ、後日お別れの会を予定している[注釈 4]

脚注

注釈

  1. ^ 最初の店舗は福岡市中央区天神3-3-8の2階にあったが、その後移転し福岡市中央区天神3-6-8の2階で2022年代10月30日まで営業の予定。
  2. ^ 店名のJUKE(ジューク)は、学生時代子供たちに塾の講師をしていた時の名残りで、音楽塾の意味がある。
  3. ^ 1980年代にFM福岡で放送されたラジオ番組「ライブ・エクスプロージョン」(日曜日午前3時~5時)その中に「松本康のLET IT BEAT」というコーナーがあり、ローリング・ストーンズ、ブリティッシュ・ビート、パンク、R&B等、テーマに基づいた独自の選曲で熱心な音楽ファンに愛された。LET IT BEAT新聞の発行や松本康セレクトの曲を集めたオリジナルのカセットテープの制作を行い、ジューク・レコードで販売もしていた。「ジューク・ジョイントevent schedule」2015年3月20日付、2022年10月6日閲覧
  4. ^ 《ご報告》ジュークレコード創立者 松本康が9月28日に享年72才にて永眠致しました。 兼ねてより療養中で、復帰に向け前向きでしたが、懸命のリハビリも叶わず力尽きました。葬儀、告別式は故人の遺志により親族のみで執り行いました。ここに生前に賜りましたご厚誼に深謝し謹んでご報告申し上げるとともに 故人のご冥福をお祈りいたします。誠に勝手ながら御香典・御供花はご辞退申し上げます。それに伴いジュークレコードを閉店することになりました。福岡の地で45年と長期に渡り皆様にご愛顧いただきました事に感謝申し上げます。 また、お別れ会を行う予定です。 詳細は追ってお知らせします。
    ジュークレコード スタッフ一同
    「ジューク・レコードニュース」2022年10月3日付、2022年10月4日閲覧

出典

  1. ^ 《「めんたいロック」立役者 松本康さん死去》、西日本新聞、2022年10月4日付、2022年10月4日閲覧[1]
  2. ^ 《ご報告》、ジューク・レコードニュース、2022年10月3日付、2022年10月4日閲覧[2]

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