杜氏_(三国時代)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 杜氏_(三国時代)の意味・解説 

杜氏 (三国時代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 15:08 UTC 版)

杜氏(とし、? - 249年以降?)は、中国後漢末期から三国時代の女性。秦宜禄の妻。後に曹操の夫人(側室)。子は秦朗曹林曹袞・金郷公主(何晏夫人)。

生涯

建安3年(198年)、曹操が下邳に立て篭もる呂布を包囲すると、秦宜禄は呂布の使者として袁術の下へ救援要請に赴いたが、その先で袁術によって滅ぼされた陳愍王の劉寵の娘と強引に結婚させられた。杜氏は息子の秦朗と共に下邳に留まっていた。

曹操陣営の客将だった劉備の腹心関羽が曹操に対し、杜氏を娶りたいと願い出たため、曹操もこれを許可したが、建安4年(199年)に呂布滅亡後、曹操は杜氏が美人であると知るや、約束を破ってこれを自分の側室にした。同年劉備が小沛で曹操に叛旗を翻すと、その腹心張飛が前夫の秦宜禄の下にやって来て「妻を奪い取った男に仕えるのは愚かなことだ。わしについて来い」と勧誘した。秦宜禄も最初は受諾したが、すぐに後悔して張飛に「帰りたい」と願い出たため、怒った張飛に殺された。

杜氏はその後、曹操との間に曹林・曹袞・金郷公主をもうけた。王后に次ぐ序列である「夫人」に列せられた。また秦朗は連れ子にもかかわらず曹操に大層可愛がられた。曹操が亡くなった後、沛王となった曹林の母ということで「沛王太妃」と称された。

また、娘の金郷公主は高平陵の変の直前、夫の立場を相談した。このとき、杜氏は娘の相談相手となった。したがって、正始10年(249年)頃までの存命は確認されるが、その後の消息は不明。

小説『三国志演義』には登場しない。

参考文献


「杜氏 (三国時代)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「杜氏_(三国時代)」の関連用語

1
36% |||||

2
32% |||||


4
10% |||||

5
8% |||||

6
6% |||||

7
6% |||||

8
6% |||||

9
6% |||||


杜氏_(三国時代)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



杜氏_(三国時代)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの杜氏 (三国時代) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS