望春風とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 望春風の意味・解説 

望春風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/13 17:59 UTC 版)

「望春風」
純純中国語版シングル
初出アルバム『望春風』
リリース
ジャンル 台湾語歌謡曲
レーベル 台湾コロムビアレコード
作詞・作曲 李臨秋中国語版鄧雨賢
テンプレートを表示
望春風
繁体字 望春風
発音記号
閩南語
閩南語白話字 Bāng Chhun-hong
台湾語ローマ字 Bāng Tshun-hong
望春風
大地は招く

望春風』(ぼうしゅんぷう、バンチュンホン、台湾語白話字Bāng Chhun-hong)は、1933年に発表された台湾語歌謡曲で、後に民謡として扱われるようになった[1]。作詞者は李臨秋中国語版、作曲者は鄧雨賢で、日本統治時代の歌手・ 純純中国語版(劉清香)のヒット曲である。現在は台湾語歌謡のうち、『雨夜花』と並んで最も代表性のある名曲であると言われる[2][3]

解説

歌手 純純(1930年代)

1933年、映画音楽『桃花泣血記中国語版』の大成功を受け、台湾語歌謡への意欲を示した台湾コロムビアの社長である柏野政次郎の手によって制作された。春の月夜に誰とも知れぬ少年を思う少女の純朴な姿を歌う[4]

1938年台湾で映画化され、雑誌「臺灣公論」に掲載された「望春風(映画)ビン南語版」の紹介

1941年台湾総督府の下で、志願制度の実施予定により、越路詩郎が作詞する軍歌・『大地は招く』(霧島昇歌唱)に改編された[5][6][3]

戦後にはテレサ・テン鳳飛飛中国語版張清芳中国語版一青窈などの歌手によりカバーされた。

桃園市龍潭区の龍潭大池付近にある望春風の歌碑

脚注

  1. ^ 『歌唱台湾』三元社、2021年9月30日、205頁。 
  2. ^ 黄信彰. “幾度望春風?李臨秋創作濫觴及〈望春風〉版本研究”. 大同大学. 2018年3月12日閲覧。
  3. ^ a b 魏緗慈. “共調不共款--日治時期「外來曲台語詞」歌曲現象研究” (pdf). 大同大学. 2018年3月12日閲覧。
  4. ^ 論文「台湾語歌謡曲に見る近代化と文化の変質」12項、上利博規、静岡大学人文社会科学部アジア研究センター、2013
  5. ^ 春風を待ち望むとき―台湾流行音楽90年特別展」『国立台湾歴史搏物館』2023年6月27日。2025年9月13日閲覧。
  6. ^ 論文「中華圏の流行文化史を再考する」西村正男、現代中国95号54項、日本現代中国学会、2021年

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「望春風」の関連用語

1
16% |||||

2
10% |||||

3
8% |||||

4
8% |||||

5
8% |||||

6
6% |||||

7
6% |||||

8
6% |||||

9
6% |||||

10
6% |||||

望春風のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



望春風のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの望春風 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS